huuchiの音楽論文案内

音楽関連の論文案内ツイートを記事にまとめています。過去ツイも順次追加中。

胃食道逆流症による喉頭形態変化

 

『胃食道逆流症による喉頭形態変化』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 


慢性喉頭症状を持つプロボイスユーザー96人の逆流症による喉頭変化を0〜7(最大)のスケール評価。結果、披裂浮腫(5.07+/-1.08),披裂間浮腫(6.18+/-1.12),声帯浮腫(5.67+/-1.04),仮声帯浮腫(4.96+/-0.97),喉頭浮腫(4.12+/-0.83)が観察された。


この所見は、発声障害のあるプロボイスユーザーにおけるGERD(胃食道逆流症)の併発を示唆している可能性がある。


参加者:平均年齢38.3+/-7.5歳のプロボイスユーザー96人(教師,俳優,歌手,聖職者)。性別による内訳は男性58人,女性38人。

 


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プロのリリコ歌手と初心者の呼吸方法の比較研究

『プロのリリコ歌手と初心者の呼吸方法の比較研究』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

プロ歌手7人と学生歌手(コンセルヴァトワール1年生)6人を比較。プロは歌唱中、腹直筋の活動を抑制し、主に外腹斜筋と腹横筋を使い、胸郭の拡張と呼息の延長を維持。学生歌手は全ての腹筋を使い、胸郭の虚脱を引き起こした。

 


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プロのクラシック歌唱における筋肉活動:肩、首、胴体の筋肉に関する研究

『プロのクラシック歌唱における筋肉活動:肩、首、胴体の筋肉に関する研究』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

プロオペラ歌手は学生歌手より高いレベルで僧帽筋、肋間筋、腹直筋、側腹筋群を活性化させていた。筋肉の使い方には参加者間で大きな差があり、声門下圧へ寄与する筋肉の構成の特異性が示された。

 


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プロのクラシック歌唱における首の筋肉の活動パターン

『プロのクラシック歌唱における首の筋肉の活動パターン』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

プロのオペラ歌手が最も高いピッチで歌う際、僧帽筋上部、胸鎖乳突筋、斜角筋、及び後頸部の筋肉の活動が著しく上昇した。

 

 

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関節リウマチにおける音声障害

『関節リウマチにおける音声障害』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

音声障害と関節リウマチを併発した患者3人の症例報告。より若い患者2人は、声帯結節と振幅の変動があったが声帯の可動性は問題が無かった。最年長の患者は、輪状披裂関節と前庭ヒダに浮腫があり、振幅の変動も僅かに見られた。

 

参加者:音声障害と関節リウマチを併発した、39歳,48歳,74歳の3人の患者

 


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慢性閉塞性肺疾患患者の呼吸機能と症状に対するファリネッリ呼吸法の効果

 

慢性閉塞性肺疾患患者の呼吸機能と症状に対するファリネッリ呼吸法の効果』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者16人に対する、ファリネッリ呼吸法(FB)と横隔膜呼吸(DB)の効果を患者8人ずつで比較。結果、FB群は各測定項目で治療前より有意に改善が見られ、DB群よりMIP,MEPが高かった。


DB群ではMEP,VO2max,CATが有意に改善、FB群ではその3項目に加えてFVC,FEV1,MVV,MIP,TNF-α,MDAが改善した。ファリネッリ呼吸法はCOPD患者の呼吸リハにおける、従来の呼吸エクササイズに替わる呼吸エクササイズになり得る可能性がある。


Farinelli breathing=FB=ファリネッリ呼吸法:
吸気ー息止めー呼気の3フェーズで構成される、歌手による伝統的な呼吸エクササイズ。横隔膜を使って鼻腔からゆっくりと息を吸い、すぼめた唇からゆっくりと息を吐き出す。尚、先行研究により、歌手は非歌手よりも肺機能が優れていることが示されている。


MIP=maximal inspiratory pressure=最大吸気圧 ※PImaxと同義
MEP=maximal expiratory pressure=最大呼気圧 ※PEmaxと同義
VO2max=maximum oxygen consumption=最大酸素摂取量
CAT=COPD Assessment Test=COPDアセスメントテスト
FVC=force vital capacity=努力肺活量
FEV1=forced expiratory volume in the first second=一秒量
(MVV)=maximum voluntary ventilation=最大換気量
TNF-α=tumor necrosis factor-α=腫瘍壊死因子
(MDA)=malondialdehyde=マロンジアルデヒド

 


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有名歌手ファリネッリ(1705-1782)の不正咬合の歯科状態と3D再構成

 


『有名歌手ファリネッリ(1705-1782)の不正咬合の歯科状態と3D再構成』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

カストラート歌手ファリネッリの骨格を発掘し調査。思春期前に去勢された影響は、前頭骨内板肥厚症、長い四肢の骨(長身)、骨端線の残存、骨粗鬆症として骨格に現れていた。また、過蓋咬合が示唆された。

 


ツイート主による補足①
去勢により下顎があまり成長しなかったためにオーバーバイトになった可能性がある。彼が比較的柔らかい食べ物(モルタデッラ、ズッキーニ入りマカロニ、マルメロゼリー、チョコレート)が好物だったり、慢性腹痛を患っていたのも、これに関連(食べ物を噛みにくい)しているかもしれない。

 

ツイート主による補足②
ちなみに、同じくカストラート歌手のパッキエロッティも骨粗鬆症などを患っており、下顎前突を伴う上顎の発育不全があったようだ。また、頸椎に摩耗が見られたが、これは首筋を伸ばして歌っていたことが原因だと推測されているとか。

 


元ツイート:

 

 

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