huuchiの音楽論文案内

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現代商業歌手のボイスケアにおける労働衛生と安全面の検討及び必要性

 

『現代商業歌手のボイスケアにおける労働衛生と安全面の検討及び必要性』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

レビュー論文。ポピュラー歌手(CCS)は声の衛生に対する意識が低く、声の問題のリスクが高いことが報告されている。クラシック歌手と比べ、健康的な発声の知識を身につける訓練を殆ど又は全く受けていない。


音声障害は音楽ジャンルに紐付いた特定の音声によって引き起こされる。それは例えば、長時間のチェストボイス/ベルティング/粗糙性嗄声的な発声などのより重い発声メカニズムであり、これらは声帯の内転が大きくなり、声門下圧が強くなるため、より軽い声を使う歌手と比べ音声障害のリスクが高くなる。


さらに、ポピュラー歌手はクラシック歌手より、演奏時間が長く短期間での演奏頻度が高い傾向にある。その結果としてポピュラー歌手は、発声努力の増加に伴う発声能力の喪失に繋がる、音声疲労に関連した累積的な音声症状を発症する可能性がある。


ポピュラー歌手が音声障害を発症するリスクが高くなるもう一つの要因は、生活のための補足的な雇用“the day job”での、話し声の誤用または乱用である可能性は強調されるべきである。そしてそのことと、音声疲労とが組み合わさることでリスクを上げている可能性がある。


CCS contemporary commercial singers=CCMを歌う歌手
CCM=contemporary commercial music=現代の非クラシックの(ポピュラージャンルの)商業音楽

 

 

元ツイート:

 

 

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