『プロのオペラ歌手の声帯のCT画像による形態計測分析』
健常な93人のオペラ歌手の声帯長/声域/身長/体重/BMIなどを計測し、声帯長と声種/声域の関係、及び声帯長/声域と身長/BMIなど肉体的特徴の関係を調査。声域の調査については、「楽に歌えるピッチレンジ」を計測。
平均声帯長:
ソプラノ17.03mm
メゾソプラノ19.33mm
アルト21.4mm
テノール20.47mm
バリトン23.19mm
バス25.17mm
カウンターテナー22.0mm
声帯長は、ソプラノは他と比べて大幅に短く、メゾソプラノとベースも他とは明確な差。テナーとアルト、及び、テナーとカウンターテナーにはあまり差が無く、声域が異なるにも関わらず同じような声帯を持っていた。
声帯長が長いほど声域は狭い傾向。バスは最も長い声帯長と最も狭い声域を持っていた。
平均声域(楽に歌えるピッチ範囲を計測):
ソプラノ264.71〜1027.9Hz
メゾソプラノ173.93〜1038.7Hz
アルト195.6〜647.5
テノール138.23〜519.0Hz
バリトン109.56〜392.81Hz
バス67.5〜318.0Hz
カウンターテナー177.0〜389.0Hz
身長については、テナーはバリトンやバスと比較して背が低く、カウンターテナーと比較しても低かった。女性(ソプラノ/メゾソプラノ/アルト)には身長と声種の関連は見られなかった。
身長+BMIの値と声帯長は正の相関関係があった。
参加者内訳:ソプラノ31人,メゾソプラノ15人,アルト5人,テノール17人,バリトン16人,バス6人,カウンターテナー3人
(アルト/バス/カウンターテナーの参加人数が少ないことが、統計分析の精度に影響を与えている可能性がある。)
元ツイート:
プロのオペラ歌手の声帯のCT画像による形態計測分析 https://t.co/rl8sLKby4Z
— 風地@毎日音楽の話を(も)しています (@huuchi) 2022年3月21日
健常な93人のオペラ歌手の声帯長/声域/身長/体重/BMIなどを計測し、声帯長と声種/声域の関係、及び声帯長/声域と身長/BMIなど肉体的特徴の関係を調査。声域の調査については、「楽に歌えるピッチレンジ」を計測。 pic.twitter.com/PYh43oQ0SZ
この記事及び元ツイートは論文(の存在)を紹介するだけの簡単なものですので、詳しい内容についてはリンクから元の論文を参照してください。