『SARS-CoV-2に感染したと考えられる歌手の歌声の症候学』
歌手906人の発声機能と新型コロナ後遺症の関連を調査。感染後に、歌手の6.8%は15分以上歌うことができず、1時間以上歌うことができたのは32.1%であり、感染の影響が示唆された。
軽症と比べ重症だった歌手は、声の(望まない)変化を報告する可能性が5倍以上高かった。
重症度、長引く咳、息切れ、慢性疲労は、歌声の変化と有意な相関があった。
感染初期に喉の痛みと咳があった歌手は、感染後の歌声の変化が少なかったが、これは症状があるために歌手が喉を休ませ発声を控えた可能性が高く、それによる保護作用と考えられた。
最初の感染から4週間以上続く症状を報告したのは歌手の60.3%であり、症状としてより一般的に観察されたのは、慢性疲労(62.8%),息切れ(40.8%),ブレインフォグ(32.8%)だった。
研究参加者1153人はアフリカ,南北アメリカ,アジア,オーストラリア,ヨーロッパで募集され、そのうち「歌手+18歳以上+COVID-19感染が検査(迅速検査/抗体検査/PCR検査)により確認」の基準を満たした906人のデータが分析された。
これは、成人の歌手へのCOVID-19による影響を評価した、最初の国際的な研究である。
SARS-CoV-2に感染した歌手と接する発声学者と歌唱インストラクターは、その歌手が持続的に歌唱可能な時間が大幅に短い可能性があることに注意する必要がある。
元ツイート:
SARS-CoV-2に感染したと考えられる歌手の歌声の症候学 https://t.co/LKktAIoBij
— 風地@毎日音楽の話を(も)しています (@huuchi) 2023年1月11日
歌手906人の発声機能と新型コロナ後遺症の関連を調査。感染後に、歌手の6.8%は15分以上歌うことができず、1時間以上歌うことができたのは32.1%であり、感染の影響が示唆された。 pic.twitter.com/2wz7TSomg4
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