『歌声の音響パラメータの自動評価:プロの西洋オペラ歌手及びジャズ歌手への適用』
オペラ歌手29人とジャズ歌手19人のビブラートと歌唱フォルマントを調査。結果、ビブラートの深さは特に女性オペラ歌手で著しく大きかった。ビブラートの持続時間はオペラ歌手で著しく長かった。
ビブラートジッターとビブラートシマーはオペラ歌手が著しく小さかった(ビブラートの規則性が高い)。
QR(quality ratio)は男性オペラ歌手が有意に低かった(歌唱フォルマントが強い)。
ビブラートの速度は2群で差が無かった。
結論として、いくつかのビブラートの特徴は、オペラとジャズの歌唱スタイルを非常に明確に区分できることが分かった。
参加者:プロ歌手48人(オペラ歌手29人,ジャズ歌手19人/女性29人,男性19人)
参加者は『ポーギーとベス』のフレーズをアカペラで、オペラまたはジャズのスタイルで歌うよう求められた。
歌声の分析は、合成音声において性能が証明されている新しいソフトウェアツール「BioVoice」によって行われた。
vibrato rate:ビブラートの速さ
vibrato extent:ビブラートの振幅(深さ)
vibrato jitter及びvibrato shimmer:共にビブラートの規則性の尺度であり、vibrato jitterは速度の変動を、vibrato shimmerは振幅の変動を表す。%で示される値が小さいほど、規則性が高いことを表している。
quality ratio(QR):F1,F2とF3,F4,F5の音響エネルギーの比率。歌唱フォルマントが強いほど、この値は小さくなる。
元ツイート:
歌声の音響パラメータの自動評価:プロの西洋オペラ歌手及びジャズ歌手への適用 https://t.co/skzBEhi5ad
— 風地@毎日音楽の話を(も)しています (@huuchi) 2023年5月26日
オペラ歌手29人とジャズ歌手19人のビブラートと歌唱フォルマントを調査。結果、ビブラートの深さは特に女性オペラ歌手で著しく大きかった。ビブラートの持続時間はオペラ歌手で著しく長かった。 pic.twitter.com/wgUqfdfsPh
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