huuchiの音楽論文案内

音楽関連の論文案内ツイートを記事にまとめています。過去ツイも順次追加中。

音声外傷歴のある歌手:治療結果と発声機能に関する調査研究

『音声外傷歴のある歌手:治療結果と発声機能に関する調査研究』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

音声外傷罹患歴のあるミュージカル,クラシック,ポピュラーなど様々なジャンルの歌手151人の症状や治療などについて調査。最も多い症状は声域の減少,歌声の質の変化,歌声の発声努力の増加、音声疲労だった。


殆どの歌手は初めに耳鼻科医,喉頭科医,または発声教師に治療を求めていた。
診断と、治療のための推奨事項は歌手により様々だったが、治療内容を遵守した歌手は、音声症状の解消を報告する可能性が高かった。


発声教師と共に仕事をしている歌手は、歌声の治療が役立つと感じる可能性が高かった。
参加者の大多数は、症状の有無に関わりなくパフォーマンスを継続し、治療後には音声症状が解消または改善したと報告し、自身の声について前向きな姿勢を報告した。

 


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声の衛生教育プログラムは良性声帯病変に対する外科的介入を減らす:ランダム化比較試験

 

『声の衛生教育プログラムは良性声帯病変に対する外科的介入を減らす:ランダム化比較試験』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

良性声帯病変(声帯ポリープ/結節)の患者200人に対する声の衛生教育プログラムによる変化を介入群と対照群で比較調査。介入群の病変消失率61.3%は対照群26.3%よりも有意に高かった。


介入群には、国立病院機構の声の衛生教育プログラム(鼻や呼吸器を含む発声の解剖学/生理学的メカニズム及び声帯病変の発生機序や胃食道逆流症などに関する講義、声の衛生に関わる指示、患者の生活習慣と病態の関係及び予防方法についての考察などを含む)を2ヶ月に渡り実施した。


この結果は、教育プログラムの質と特徴が介入の結果に影響を与える可能性があることを明確に示している。


参加者:国立病院機構の病院を受診した嗄声の患者200人

 


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高齢合唱団員のSVHIの分析

“高齢合唱団員のSVHIの分析”

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

高齢の合唱団員110人のSinging Voice Handicap Indexを分析し、日常の習慣や健康状態などとの関連を検証。結果、「高い声が出せない」「歌うと喉が乾く」の項目のスコアが最も高かった。


SVHIスコアの中央値は25、最小値は0、最大値は86だった。
75歳以上の高齢者は、より若い人と比べてSVHIのスコアが高いことが判明した。
アルト歌手と、水をほとんど飲まないと報告した歌手は、SVHIのスコアが高かった。


研究参加者:アマチュア合唱団に所属する60歳以上の110人

 


元ツイート:

 

 

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アマチュア合唱団歌手ー声の健康は重要か?

『アマチュア合唱団歌手ー声の健康は重要か?』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

マチュア唱歌手の歌に関わる習慣や健康状態などを調査。殆どの合唱団ではウォームアップは行っていたが、クールダウンを行う合唱団は殆ど無かった。合唱団のウォームアップに参加した歌手は声の症状が大幅に軽減された。


マチュア歌手は、プロの歌手ほど音声に関する潜在的な危険についての認識が高くなく、声の健康を維持する歌い方を知らない可能性がある。
声の問題について他者に助けを求めなかった大多数の歌手は、音声症状スコアが高かった。


マチュア歌手は、音声に関して自分が助けが必要なのかどうか、誰が助けてくれるのかを認識していない、という兆候が数多く示された。

 


元ツイート:

 

 

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1時間の演奏後のゴスペルシンガーの声への即時の影響に関する自己認識

『1時間の演奏後のゴスペルシンガーの声への即時の影響に関する自己認識』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

声への不満の有無が、ゴスペルシンガーがパフォーマンスを1時間行った後の声に与える影響を歌手43人で調査。声の不満アリ群(11人)はEASEで嗄声を報告し、VHI-10,VFIで高スコアだった。


マチュアゴスペル歌手では、歌唱の難しさと疲労による声のハンディキャップの間に正の相関があり、この相関は声の不満ナシ群より不満アリ群で強かった。


声に不満のある歌手は、音声疲労,声のディスアドバンテージ,歌唱の困難さを示す割合が高かった。不満のない歌手でも、音声疲労により歌唱力が低下している可能性があった。
マチュアゴスペル歌手における歌唱力のバラツキと声のハンディキャップは、音声疲労に直接関係している可能性がある。


参加者:ブラジルの福音主義教会で働く18〜55歳のゴスペルのソロ歌手


EASE=Evaluation of the Ability to Sing Easily:音声疲労に関連した歌いやすさの尺度
VHI-10=Voice Handicap Index 10:音声障害の尺度でありVHIの短縮版
VFI=Vocal Fatigue Index:音声疲労の尺度

 


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ヒト後輪状披裂筋の神経支配:少なくとも二つの神経筋区画の証拠

『ヒト後輪状披裂筋の神経支配:少なくとも二つの神経筋区画の証拠』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

15の後輪状披裂筋(PCA)を調査。全ての標本においてPCAの神経は少なくとも2つの主枝に分かれていることが明らかだった。1つはPCAの水平部を支配し、もう1つは垂直部と斜部を支配するために分枝していた。


10の標本では、これらの神経枝は反回神経とは別の枝として発生していた。
全標本で、水平部への神経枝は、披裂部の筋(interarytenoid muscle)への神経枝と組み合わされているか接続されていた。


この結果は、PCAの筋区画が異なる機能を持っていることを示唆している。


neuromuscular compartment=NMC:神経筋区画、または神経筋コンパートメント

 


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成人一般集団における性ホルモン及び人体測定と話声プロファイルとの関連

『成人一般集団における性ホルモン及び人体測定と話声プロファイルとの関連』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

性ホルモン濃度及び肉体的特徴と話声の関連を2,381人で調査。身長が高いほど基本周波数は低く、体重が重いほど周波数は低く音圧レベルは高かった。胸囲と腹囲の比が大な参加者は音圧レベルが高かった。


性ホルモンのうち、DHEA-S濃度が高いほど基本周波数は低かった。
同じく性ホルモンのBTは、男性の通常の話声と、女性の最も柔らかな話声の音圧レベルと関連していた。
テストステロンと話声の周波数との間に関連性は見つからなかった。


DHEA-S=dehydroepiandrosterone-sulfate=デヒドロエピアンドロステロンサルフェート:主に副腎皮質で作られる男性ホルモン

BT=bioavailable testosterone=生理的意義を有するテストステロン:free testosteroneとアルブミン結合型testosteroneを合わせた名称で、男性更年期障害の指標となる
参考>

https://kyoto.hosp.go.jp/html/guide/medicalinfo/urology/description02.html

 


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