huuchiの音楽論文案内

音楽関連の論文案内ツイートを記事にまとめています。過去ツイも順次追加中。

声の健康に関するTikTokのコンテンツの品質,信頼性,正確性の評価

『声の健康に関するTikTokのコンテンツの品質,信頼性,正確性の評価』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov TikTok上の声の健康に関わる146の動画を評価。結果、殆どの動画は品質や信頼性が低く、正確性も中程度だった。 動画の人気度は品質,信頼性,正確性と無相関か負…

伝統/アコースティック音楽プロジェクト:声に必要なものと声の健康に関する研究

『伝統/アコースティック音楽プロジェクト:声に必要なものと声の健康に関する研究』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 伝統(アコースティック)音楽の歌手に対し、テネシー大学のこのプロジェクトは、声の健康維持のために必要な情報や支援を提供することを目的とし…

ブロードウェイの舞台裏:人口統計研究

『ブロードウェイの舞台裏:人口統計研究』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov ブロードウェイミュージカルの出演者135人の人口統計と発声習慣を調査。25%以上が声帯損傷の診断を受けていたが、音声の問題が原因で欠勤した日数は比較的少なかった(1.7〜4.7日/年)。 ア…

メッサ・ディ・ヴォーチェ中の音圧レベルによる声道の寸法の動的変化

『メッサ・ディ・ヴォーチェ中の音圧レベルによる声道の寸法の動的変化』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov プロ歌手12人のメッサ・ディ・ヴォーチェ中のSPLの変化に伴う声道寸法の動的変化を、2D rMRIと音声録音によって分析した。 結果、SPLと、口唇の開き,顎の開…

ブロードウェイの女性のベルトの声の進化:教師と歌手への影響

『ブロードウェイの女性のベルトの声の進化:教師と歌手への影響』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov この研究はミュージカル女性歌手の、従来より高音域のベルト発声を、指導し発声させるための戦略を理解することを目的としている。 ブロードウェイミュージカルに…

音声外傷歴のある歌手:治療結果と発声機能に関する調査研究

『音声外傷歴のある歌手:治療結果と発声機能に関する調査研究』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 音声外傷罹患歴のあるミュージカル,クラシック,ポピュラーなど様々なジャンルの歌手151人の症状や治療などについて調査。最も多い症状は声域の減少,歌声の質の変化,…

声の衛生教育プログラムは良性声帯病変に対する外科的介入を減らす:ランダム化比較試験

『声の衛生教育プログラムは良性声帯病変に対する外科的介入を減らす:ランダム化比較試験』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 良性声帯病変(声帯ポリープ/結節)の患者200人に対する声の衛生教育プログラムによる変化を介入群と対照群で比較調査。介入群の病変消失率…

高齢合唱団員のSVHIの分析

“高齢合唱団員のSVHIの分析” pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 高齢の合唱団員110人のSinging Voice Handicap Indexを分析し、日常の習慣や健康状態などとの関連を検証。結果、「高い声が出せない」「歌うと喉が乾く」の項目のスコアが最も高かった。 SVHIスコアの中…

アマチュア合唱団歌手ー声の健康は重要か?

『アマチュア合唱団歌手ー声の健康は重要か?』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov アマチュア合唱歌手の歌に関わる習慣や健康状態などを調査。殆どの合唱団ではウォームアップは行っていたが、クールダウンを行う合唱団は殆ど無かった。合唱団のウォームアップに参加…

1時間の演奏後のゴスペルシンガーの声への即時の影響に関する自己認識

『1時間の演奏後のゴスペルシンガーの声への即時の影響に関する自己認識』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 声への不満の有無が、ゴスペルシンガーがパフォーマンスを1時間行った後の声に与える影響を歌手43人で調査。声の不満アリ群(11人)はEASEで嗄声を報告し、VH…

ヒト後輪状披裂筋の神経支配:少なくとも二つの神経筋区画の証拠

『ヒト後輪状披裂筋の神経支配:少なくとも二つの神経筋区画の証拠』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 15の後輪状披裂筋(PCA)を調査。全ての標本においてPCAの神経は少なくとも2つの主枝に分かれていることが明らかだった。1つはPCAの水平部を支配し、もう1つは垂直…

成人一般集団における性ホルモン及び人体測定と話声プロファイルとの関連

『成人一般集団における性ホルモン及び人体測定と話声プロファイルとの関連』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 性ホルモン濃度及び肉体的特徴と話声の関連を2,381人で調査。身長が高いほど基本周波数は低く、体重が重いほど周波数は低く音圧レベルは高かった。胸囲…

女性言語聴覚療法学生の発声に対する咀嚼技術の効果:パイロット研究

『女性言語聴覚療法学生の発声に対する咀嚼技術の効果:パイロット研究』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 発声を促進する技術としての咀嚼が声に与える影響を、言語聴覚療法学生の女性27人を実験群(咀嚼運動を18週間練習)と対照群に分け調査。実験群はジッタとNHR…

日本人の錐体咽頭筋の観察

『日本人の錐体咽頭筋の観察』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 日本人の614の死体における調査で、錐体咽頭筋は8例(両側1例(0.3%),片側6例(1.9%))見つかった。茎突咽頭筋の過剰束であるこの筋の全てのケースは、側頭骨の錐体部に起始し、中咽頭収縮筋の外表面に…

茎突咽頭筋と上咽頭収縮筋の機能に関する解剖学的多様性

『茎突咽頭筋と上咽頭収縮筋の機能に関する解剖学的多様性』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 茎突咽頭筋と上咽頭収縮筋の解剖学的バリエーション(個人差)を、韓国の22の成人死体の左右44の標本で調査。 茎突咽頭筋は茎状突起の内側に起始し、咽頭の外側に向かっ…

甲状軟骨への口蓋咽頭筋付着の形態的特徴の評価

『甲状軟骨への口蓋咽頭筋付着の形態的特徴の評価』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 最近の臨床研究により、口蓋咽頭筋は喉頭の挙上に関与していることが証明された。この研究では甲状軟骨の口蓋咽頭筋付着部位とその特徴を、日本人の死体で解析した。 口蓋咽頭筋…

ヒトの声帯神経支配における咽頭神経叢の機能的役割

『ヒトの声帯神経支配における咽頭神経叢の機能的役割』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 咽頭神経叢が声帯の神経支配に関与しているかを、甲状腺手術を受けた患者79人の左右125の咽頭神経叢,上喉頭神経の外枝,反回神経への電気刺激を行い調査。 結果、咽頭神経叢へ…

エーラス・ダンロス症候群患者の喉頭症候学

『エーラス・ダンロス症候群患者の喉頭症候学』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 喉頭症状を訴える、歌手6人を含む9人のエーラス・ダンロス症候群(EDS)患者の症例報告。EDSは関節の過可動性,皮膚の過伸展性,関節脱臼を特徴とする遺伝性結合組織疾患である。 EDSの一…

オペラ歌手における呼吸問題および声と体の障害を伴う姿勢活動と発声に関する知識の関連性

『オペラ歌手における呼吸問題および声と体の障害を伴う姿勢活動と発声に関する知識の関連性』 pubmed.ncbi.nlm.nih.go オペラ歌手98人の、姿勢と声に関する知識の関連性、そして音声症状や肉体的な症状と姿勢制御の関連性を調査。 結果、歌唱中に姿勢に気を…

異なる歯骨格パターンにおける舌の体積の3次元評価-コーンビームCT研究

『異なる歯骨格パターンにおける舌の体積の3次元評価-コーンビームCT研究』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 顎顔面パターン(FMAに基づく3群:①平均成長群②垂直成長群③水平成長群)と舌の体積の相関を60人のCBCTデータで調査したところ、顎顔面パターンによる舌の体積…

声帯の結節と浮腫は振動誘発性の毛細血管圧上昇が原因の可能性がある

『声帯の結節と浮腫は振動誘発性の毛細血管圧上昇が原因の可能性がある』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 声帯の血管内圧と声帯の振動数及び振幅との関係を調査。話声発声中に声帯血管内圧は20cmH2Oを超える可能性があり、叫び声や歌声の発声時にはそれよりはるか…

オペラ歌手の骨盤底の状態.経会陰超音波を用いたパイロット研究

『オペラ歌手の骨盤底の状態.経会陰超音波を用いたパイロット研究 』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 女性オペラ歌手10人の骨盤底筋について、仰臥位での安静時と収縮時、及び立位での安静時と歌唱時の状態を、経会陰超音波法で調査。結果、歌手は自発的な骨盤底…

高速イメージング,音響スペクトル,逆フィルタリングを用いたモンゴルの「喉歌」の音源特性の研究

『高速イメージング,音響スペクトル,逆フィルタリングを用いたモンゴルの「喉歌」の音源特性の研究』pubmed.ncbi.nlm.nih.gov カルグラーの音源を、ある男性歌手のモーダル発声(地声)とカルグラーの交互の発声で研究した。声帯はどちらの歌唱モードでも同…

病的肥満の女性における基本周波数,最長発声持続時間,声の不満

『病的肥満の女性における基本周波数,最長発声持続時間,声の不満』https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24676298/ 肥満患者は声道に異常な脂肪沈着があり、声の生成が妨げられる可能性がある。この研究では病的肥満の女性44人と対照健常群30人の基本周波数,最…

音楽家の関節過可動性の利点と欠点

『音楽家の関節過可動性の利点と欠点』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 音楽家660人(女性300人,男性360人)の関節の過可動性について調査。反復運動を必要とする楽器を演奏する音楽家にとって、手首や肘などの関節の過可動性は財産である可能性があるが、膝や脊椎な…

エスニックスタイルとポップスタイルのグロウルボイス

『エスニックスタイルとポップスタイルのグロウルボイス』https://www.semanticscholar.org/paper/Growl-Voice-in-Ethnic-and-Pop-Styles-Sakakibara-Fuks/fbed4a30602965996556f87f93e04786fd3cca47 民族音楽(南アフリカのコーサ族の音楽)やポップスタイ…

グロウル及びスクリーム歌唱の合成に向けた音響的特徴の分析

『グロウル及びスクリーム歌唱の合成に向けた音響的特徴の分析』 cir.nii.ac.jp “デスメタル,メタルコアなどエクストリームメタルと言われるジャンルで頻繁に用いられる,グロウル及びスクリーム歌唱について音響的特徴の分析を行った” 〈はじめに〉“1.1 デ…

プロの非クラシック歌手における一般的な音声エフェクトと部分的な声門振動

『プロの非クラシック歌手における一般的な音声エフェクトと部分的な声門振動』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 健常なプロの男性のポップ/ロック/メタルの歌手5人とミュージカル歌手5人の、非クラシックのボーカルエフェクト(所謂デスボイスを含む)を調査。 観…

オペラ歌手の姿勢制御

『オペラ歌手の姿勢制御』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 立位での姿勢制御(足圧中心の変位から体の揺れを測定)について、オペラ歌手17人と対照群12人を複数条件(①開眼,②閉眼,③歌唱姿勢(※)で開眼,④歌唱姿勢(※)で閉眼,⑤開眼で指定された特定のフレーズを歌唱,⑥開…

ラインケ浮腫:発声メカニズムと管理戦略

『ラインケ浮腫:発声メカニズムと管理戦略』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov ラインケ浮腫の病態生理学に関連する発声メカニズムを、喉頭顕微鏡下手術を受けた患者20人分析。 ラインケ浮腫患者は、術前の喉頭ストロボスコピー検査により、声帯の表面固有層(ライン…