『人間の後輪状披裂筋の分画ー解剖学と力学』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 後輪状披裂筋(PCA)の解剖学的コンパートメントとその機能的重要性を明らかにするため、12のヒト喉頭を解剖し3次元運動を計算した。結果、PCAには内側と外側の2腹が存在し、それぞれが輪…

『上顎と下顎の長さと突出に関連したフォルマントの周波数と分散』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 47人の被験者のフォルマント周波数と上顎下顎のサイズとの関連を調査。母音/a/、/i/、/o/、/u/のF3およびF4と、上顎骨および下顎骨の長さには、有意な負の相関があ…

『プロのオペラ歌手の顎顔面の形態』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov オペラ歌手と対照群の横方向のセファログラムを比較。オペラ歌手は上顎と下顎が長く、顔の高さ（facial height）も高い。この顔面の形態は、顔の筋肉活動亢進および呼吸機能亢進と関連している…

『歌声の音響パラメータの自動評価：プロの西洋オペラ歌手及びジャズ歌手への適用』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov オペラ歌手29人とジャズ歌手19人のビブラートと歌唱フォルマントを調査。結果、ビブラートの深さは特に女性オペラ歌手で著しく大きかった。ビブラ…

『クラシック及びジャズの訓練された男声におけるレジスター遷移の高速イメージング解析』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 男性歌手19人(クラシック9人/ジャズ10人)のmodal→falsettoのグリッサンドを分析。クラシック歌手の声帯振動はより規則的であり、ジャズ歌手…

『アンドロゲンは女性の寿命を縮める：ソプラノは長生きする』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 性ホルモンと寿命の関係を調査。ソプラノ(エストロゲン化がより高い)はアルト(アンドロゲン化がより高い)より有意に長命で、バス(アンドロゲン化がより高い)はテナー(…

『歌手と楽器奏者の顔面筋活動の比較』 www.semanticscholar.org 音楽専攻の学生28人(歌/楽器が各14)の発声時の筋活動を比較。咬筋の活動は、母音「eh」と「ee」発声時に楽器奏者がより大きかった。頬骨筋の活動は、「ee」発声時に楽器奏者がより大きく、「a…

『ソプラノは長生きするがテノールは長生きしない』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 性ホルモンの声への影響の調査の一環として、オペラ歌手512人の寿命を比較。結果、女性歌手は男性歌手より長生きの傾向だった。ソプラノはアルトより有意に長生きだった。男性歌…

『レジスターでの女性の声道 dynamic rt-MRI研究』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov プロのソプラノ歌手4人の低音→高音の音階を母音/a/で歌った声道を観察。レジスター移行時に声道の明確な変化は観察されなかった。但し、母音のF1に近い周波数に達すると、唇と顎が…

『クラシック歌手のビブラートの音響パラメータに対する感情表現，音量，性別の影響』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov クラシック歌手29人のビブラートに対する①感情表現,②音量,③性別の影響を調査。 ①感情表現(優しさ,怒り,喜び,悲しみ,無感情の5つ)：ビブラートに…

『古楽とロマン派オペラの歌唱における音響パラメータの評価』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov ビブラートとフォルマントに関してオペラと古楽の違いを調査。オペラ歌唱と比べ古楽歌唱ではビブラートの速度が速く,振幅が小さく,ビブラートジッターが高かった。オペ…

『Beatboxerの音声症状，発声及び非発声の行動ー予備的研究』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov ビートボクサー37人の声の症状や発声/非発声に関わる習慣を調査。70.27%はビートボックスのトレーニングを受けていた。声に関する主な症状は、長時間の発声の後の音声疲…

『喉頭の挙上と下制の固有の速度の違い』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 実験参加者23人において、喉頭の下制は挙上より平均で26%速く、この速度差は男性より女性でより顕著だった。喉頭の可動範囲と喉頭の移動速度には相関があった。 /o-i-o-i-o-…/のように、円…

『ボイストレーニング後に生成される声の質の音響的および空気力学的比較』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov Estill Voice Trainingの訓練を受けた女性24人の、EVT内で定義された4つの声帯の状態（Slack 緩い,Thick 厚い,Thin 薄い,Stiff 硬い）と、その声を分析調…

『対称および非対称の声帯モデルにおける体層剛性の変化の音響的および知覚的影響』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 声帯振動が左右非対称であっても、必ずしも声質に顕著な影響はなく、臨床的な意義があるとは限らない。 元ツイート： 対称および非対称の声帯モデ…

『男性ホルモンと声の深さ』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 男性の声の深さ(声種)と性ホルモンレベルの関係を歌手102人で調査。結果、バリトンとバスの歌手はテナー歌手と比べてテストステロン値が高く、エストラジオール値が低かった。より深い(低い)声は、より…

『最初のパッサージョにおける男性歌手の喉頭垂直変位の分析と声帯の振動パターンへの影響』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov パッサージョ後に喉頭が下降することが示唆され、これは声帯の振動パターンの変化と関連しており、甲状披裂筋の等張性収縮から等尺性収縮…

『職業と喉頭がん：系統的レビューとメタ解析』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 職業暴露と喉頭がんの関係を調査。喉頭がんの罹患リスクが高かったのは、鉱夫,洋服の仕立屋,鍛冶屋と道具職人,画家,煉瓦工と大工,輸送機器オペレーターだった。専門・技術職,管理職,…

『成人の歌声に関する扁桃摘出術の影響：音響的および空気力学的測定』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 扁桃摘出術はa母音でF3を減少させる（咽頭断面積の増加との関連を仮説的に指摘）が、母音の知覚特性に大きく影響するとは思われない、とのこと。V-RQOL（声のQ…

『ヘヴィメタルでの頭と首の損傷のリスク』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov ヘッドバンギングに関連した脳と頚部の損傷リスクを調査。結果、頭頸部の運動範囲が45°を超えた場合に外傷性脳損傷の明らかなリスクがあった。また、BPMが130を超えると頚部損傷のリスク…

『ボーカルウォームアップの音響効果：7週間の縦断的ケーススタディ』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 音声障害の病歴を持つ職業的ボイスユーザーへのWRT(SOVTの一種)を使ったウォームアップの効果を、1分間のWRTの前後の録音で評価。結果、WRTは音声の改善効果が…

『ピッチを上げるための声門上の寄与．スペクトル解析による内視鏡研究』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov プロ歌手9人を声域の限界まで発声させ分析。高い周波数では全歌手で喉頭が上昇及び軟口蓋が上がり鼻咽腔が大幅に狭まり、声域最高音では咽頭側壁が正中へ逆V…

『口呼吸の子供は閉塞性睡眠時無呼吸症候群の成人患者と同様のセファロパターンを持つ』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 小児口呼吸群52人/鼻呼吸群90人と成人OSAS患者を比較。口呼吸群はOSAS同様、下顎後退/下顎下縁平面及び咬合平面の傾斜が大/上顎切歯の傾斜が…