huuchiの音楽論文案内

音楽関連の論文案内ツイートを記事にまとめています。過去ツイも順次追加中。

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

子供の顔の骨格発達に対する口呼吸の影響:系統的レビューとメタ分析

『子供の顔の骨格発達に対する口呼吸の影響:系統的レビューとメタ分析』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 子供の顔骨格の発達と不正咬合に対する口呼吸の影響を評価。口呼吸の子供は、下顎と上顎が後方と下方に回転し咬合平面が急勾配で、上前歯が唇側傾斜(前方突…

口呼吸と鼻呼吸の子供におけるセファロパターンの比較

『口呼吸と鼻呼吸の子供におけるセファロパターンの比較』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 小児の口呼吸群53人/鼻呼吸群65人を比較。口呼吸群は、下顎が後退し、下顎下縁平面と咬合平面の傾斜が大きく、舌骨を高い位置に置く頻度が高く、鼻咽腔が小さかった。また…

鼻呼吸と口呼吸の子供の顔のタイプと頭位

『鼻呼吸と口呼吸の子供の顔のタイプと頭位』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 顔型と呼吸方法の関連を59人の子供で調査。鼻呼吸の子供には短顔型が多く、口呼吸の子供には長顔型が多かった。頭位は3グループ(後述)で差が無く、顔型との相関は見られなかった。 参加…

がん患者に対する音楽療法の有効性:システマティックレビューとメタ分析

『がん患者に対する音楽療法の有効性:システマティックレビューとメタ分析』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 音楽療法はがん患者の生活の質を高め、不安、抑うつ、痛みのスコアを減少させるのに有効であった。最適な介入期間は1〜2ヶ月。 元ツイート: がん患者…

COPDの成人における音楽療法

『COPDの成人における音楽療法』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 音楽療法はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)患者の呼吸困難および不安の緩和に有効であり、また、睡眠の質、収縮期血圧、拡張期血圧に有意な改善があった。 元ツイート: COPDの成人における音楽療法 Music…

赤ちゃんの声における吸気発声

『赤ちゃんの声における吸気発声』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 生後10週までの週1回、乳児17人(男児10人,女児7人)の自然な泣き声を録音し、吸気発声の発生を調査。発生頻度は個人差があったが、全ての乳児で吸気発声が観察された。 吸気発声の持続時間とfoは、…

BIDAR:聴取者はある男性がバイセクシュアルかどうかを声だけで判断できるか?

『BIDAR:聴取者はある男性がバイセクシュアルかどうかを声だけで判断できるか?』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov バイセクシュアル男性の声や話し方がゲイ又はストレート男性の声と異なるか/識別できるかと、その男性性及び女性性を、ストレート男性の聴取者70人…

2オクターブ以上を歌唱中の声帯形態の変化

『2オクターブ以上を歌唱中の声帯形態の変化』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 話声位(f0),オク上(2f0),2オク上(4f0)の声帯の形態と伸長及び緊張の関係をプロ歌手49人で調査。冠状断の声帯の角度(画像参照)はf0:58°,2f0:47°,4f0:59°。声帯の筋腹の変化はf0→2f0でfa…

歌唱中の輪状甲状間スペースのピッチ同期変化

『歌唱中の輪状甲状間スペースのピッチ同期変化』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 歌手10人(男女各5人)の、5度音程ごと(画像2,3枚目参照 例:参加者E,J)の発声時の輪状甲状間(CT)スペースを調査。殆どの場合にピッチ上昇と共にCTスペースは狭くなったが、サイズの変…

嚥下と最高ピッチ上昇グライドの根底にある関係性の測定:健常成人における舌骨の生体力学の予備的研究

『嚥下と最高ピッチ上昇グライドの根底にある関係性の測定:健常成人における舌骨の生体力学の予備的研究』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 嚥下障害において、嚥下不良/誤嚥とピッチ上昇グライド発声の不良が相関することが知られている。そのメカニズムを明らか…

呼吸器疾患患者の誤嚥を特定するためのピッチグライドの診断精度:パイロット研究

『呼吸器疾患患者の誤嚥を特定するためのピッチグライドの診断精度:パイロット研究』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 呼吸器疾患且つ嚥下障害の患者17人のピッチグライドと嚥下中の誤嚥/咽頭残留物/舌骨喉頭可動域の関係を調査。結果、/a/発声時の最大F0は、液体1…

中咽頭嚥下障害の評価におけるピッチグライドの有用性:予備的調査

『中咽頭嚥下障害の評価におけるピッチグライドの有用性:予備的調査』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 嚥下障害の可能性のある患者40人(男性16人/女性24人)のピッチ上昇グライド発声と嚥下パラメータとの関係を調査。ピッチの上昇幅が少ないことは嚥下障害を示し…

声道下部の形態学的調整は歌う際の声の音色に関連する

『声道下部の形態学的調整は歌う際の声の音色に関連する』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 男性歌手13人の話声と歌声での声道下部を比較。クラシック的歌声では喉頭と下咽頭の断面積と体積の比が低下。2kHzを超える高周波の増加はより広い下咽頭と相関、下咽頭を広…

歌手の喉頭の高分解能CTによる3Dイメージングーパイロット研究

『歌手の喉頭の高分解能CTによる3Dイメージングーパイロット研究』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov fo,foのオクターブ上,foの2オクターブ上の3つを歌唱中のプロ歌手(ソプラノとアルト5人ずつ)をHRCTで調査。結果、foオク上→2オク上発声時に披裂軟骨の内転と揺動(in…

6〜13歳の子供の声の特徴:年齢、性別、および音声トレーニングの影響

『6〜13歳の子供の声の特徴:年齢、性別、および音声トレーニングの影響』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 歌唱訓練中の44人/訓練を受けていない対照群31人の子供の声を調査。訓練群は26半音(F3 174Hz-G5 784Hz)/対照群は22半音(G3 196Hz-F5 698.5Hz)の声域だった…

ソプラノのビブラートの速さと振幅:1世紀の間の歌唱に関する調査

『ソプラノのビブラートの速さと振幅:1世紀の間の歌唱に関する調査』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 1900年〜2010年の間に世界的に活躍したソプラノ歌手75人の、プッチーニ《トスカ》の『Vissi d’arte』の105の録音でビブラートを調査。時を経るごとにビブラー…

人口統計と近年の記録によれば殆どの親は乳幼児に毎日歌を歌っている

『人口統計と近年の記録によれば殆どの親は乳幼児に毎日歌を歌っている』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 乳児を持つ親945人の、家庭で歌ったり音楽を再生する頻度を調査。結果、殆どの親は毎日乳児に歌を歌っており、その頻度は(読書などの非音楽的な他の活動と…

自閉症者の「並外れた才能」再考 

『自閉症者の「並外れた才能」再考』 www.jstage.jst.go.jp “本稿では,自閉症者に見出される “並外れた” 才能という信念がどの程度実証的な根拠に基づくものなのか,絶対音感(absolute pitch)と瞬間的な数の把握(スービタイジング:subitizing)を取り上…

NICUにおける未熟児の生理学的反応に対する母親の声とホワイトノイズ:群間無作為化比較試験

『NICUにおける未熟児の生理学的反応に対する母親の声とホワイトノイズ:群間無作為化比較試験』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 未熟児103人を母親の声またはホワイトノイズを聞かせる群と対照群の3群に分け比較。ホワイトノイズ群の体重増加は母親の声群より有意…

プロの歌手のボーカルパフォーマンスに対するビタミンB12注射の効果:無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験

『プロの歌手のボーカルパフォーマンスに対するビタミンB12注射の効果:無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov ビタミンB12注射は声のパフォーマンスには影響しない(歌唱関連症状の改善に役立つという一部の歌手や指導…

チューブ発声時とビブラート発声時の声門閉鎖率の変化

『チューブ発声時とビブラート発声時の声門閉鎖率の変化』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov CQ(声門閉鎖率)への、SOVTEのストロー(チューブ)発声とビブラート発声の影響をクラシック歌手36人で調査。どちらの発声時においても殆どの歌手でCQが低下。これらの発声は…