『嚥下と最高ピッチ上昇グライドの根底にある関係性の測定:健常成人における舌骨の生体力学の予備的研究』
嚥下障害において、嚥下不良/誤嚥とピッチ上昇グライド発声の不良が相関することが知られている。そのメカニズムを明らかにするため、この2つの運動を調査した。
若年者10人/老年者8人の共に健常な成人が、①頭と首をなるべく動かさずに、出しやすい高さから高いピッチへのグライド発声(/a/及び/i/)と②嚥下を行った。
①ピッチ上昇グライドタスク時と比較して、②嚥下タスク時の舌骨の上方への可動域は有意に大きかった。
舌骨の前方への可動域は、①と②で有意差は無かったが、老年者では減少していた。
若年者では、②嚥下中の舌骨の上方への可動域と①のピッチ上昇グライド発声中の舌骨の上方への可動域の間に中程度の正の相関があった。
老年者では、②嚥下中の舌骨の前方への可動域と①のピッチ上昇グライド発声中の舌骨の前方への可動域の間に中程度の正の相関があった。
この結果は、ピッチ上昇グライド発声の能力の低下と誤嚥との関連性を発見した先行研究の結果を、部分的に説明するものと考えられる。
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— 風地@毎日音楽の話を(も)しています (@huuchi) 2023年4月14日
嚥下障害において、嚥下不良/誤嚥とピッチ上昇グライド発声の不良が相関することが知られている。そのメカニズムを明らかにするため、この2つの運動を調査した。 pic.twitter.com/kbdxYZRn5M
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