huuchiの音楽論文案内

音楽関連の論文案内ツイートを記事にまとめています。過去ツイも順次追加中。

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ロック歌手の声の喉頭鏡検査的・音響的・知覚的・機能的評価

『ロック歌手の声の喉頭鏡検査的・音響的・知覚的・機能的評価』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov グロウルと強化ファルセットを使うロック歌手21人/ポップス歌手18人の声を分析。殆どのロック歌手は歌唱中に、高い喉頭垂直位置、咽頭圧迫、喉頭声門上部圧迫が見ら…

メタル歌唱におけるグロウルと強化ファルセットの空力特性

『メタル歌唱におけるグロウルと強化ファルセットの空力特性』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov メタルシンガー23人のグロウルと強化ファルセットを分析。グロウルはクリーントーンと比べ呼気流率/音圧レベル/声門下圧が高。強化ファルセットは通常のファルセットと…

舌骨筋ジストニア:明確な局所性ジストニア症候群

『舌骨筋ジストニア:明確な局所性ジストニア症候群』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov この疾患は声の共鳴の変化、前頸部の緊張、嚥下障害の症状を示す。患者の一部は、教師や歌手など声帯の筋肉を長時間使用する職業や趣味を持っていた。ボツリヌス療法は71%の患…

成人舌骨の矢状面における運動学

『成人舌骨の矢状面における運動学』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 舌骨の位置は、頭、顎、および頸椎C1〜C4の角度位置と強い相関。頭頸部の屈曲と伸展の間、舌骨は頭・顎・頸椎に対して固定されたX-Y位置を取らない。 元ツイート: 成人舌骨の矢状面における運…

側方頭部X線規格写真における舌骨の位置とフォルマント周波数の相関

『側方頭部X線規格写真における舌骨の位置とフォルマント周波数の相関 』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 高いフォルマント(主にF4)と舌骨の頭尾(上下)方向の位置の間には、中程度の相関関係がある。前後位置の影響も多少。 9歳から38歳までの52人の、持続母音…

喉頭の仮声帯の筋肉組織

『喉頭の仮声帯の筋肉組織』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 正常な成人のプラスティネーションされた32の喉頭で前庭襞(仮声帯)の筋肉組織を調査、3つの筋系PLM,ALM,AMMが区別できた。後外側筋系PLMは前庭襞の後部の外側縁にあり、矢状方向に伸び、前庭襞全体を…

ヒト喉頭室の扁平上皮化生に関する臨床病理学的研究 喉頭室における発癌母地としての評価

『ヒト喉頭室の扁平上皮化生に関する臨床病理学的研究 喉頭室における発癌母地としての評価』 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka1947/98/1/98_1_90/_pdf “喉頭室は複雑な形態”“「浅陥凹型」,「線型」,「馬蹄型」,「分岐型」,「分離型」の5型 …

発声障害のある/ない成人の発声中の仮声帯の形状

『発声障害のある/ない成人の発声中の仮声帯の形状 』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 発声障害60/正常60の仮声帯を比較。前後端を結んだラインから中央が外側な凹タイプ、内側な凸タイプ、直線タイプに分類。左右240の仮声帯のうち、凹158、凸41、直線31。発声障…

音声疲労に対する前方頭位の影響

『音声疲労に対する前方頭位の影響』 https://researchgate.net/publication/329877155_Effect_of_Forward_Head_Posture_on_Vocal_Fatigue 過去3年間で1日5時間以上定期的にコンピュータを使用した50人を対象に、前方頭位と音声疲労の関連を調査。結果、前方…

誤嚥のある健康な高齢者における舌骨位置の加齢に伴う変化

『誤嚥のある健康な高齢者における舌骨位置の加齢に伴う変化』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 誤嚥の有る/無い高齢者20人ずつと若年成人40人の下顎骨-舌骨間距離を測定。高齢者は若年成人と比べ前後方向と縦方向の両方で距離が大きかった。また、誤嚥のある高齢男…

内唱中の咽喉頭の動き:横断研究

『内唱中の咽喉頭の動き:横断研究』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 歌手/非歌手30人の内唱(声に出さず心の中で歌うこと)時の咽喉頭活動を対照課題(安静や黙読等)と比較。結果、内唱では有意に多くの喉頭活動と声門閉鎖有り。声の衛生のため喉の休息が処方されて…

加齢による喉頭の構造的および放射線学的変化

『加齢による喉頭の構造的および放射線学的変化』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 300人の頸部の放射線記録から、喉頭領域の放射線学的・生理学的変化を観察。甲状軟骨の骨化は下角の後部で始まり、上角と正中部に進行した。輪状軟骨の骨化は後部で始まり前進した…

喉頭病変の臨床的指標としての舌骨の圧痛

『喉頭病変の臨床的指標としての舌骨の圧痛』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 舌骨大角の圧痛は、発声障害・声帯結節・鼻咽頭炎・頸部痛・前頸部の筋肉の緊張と優位に関連。舌骨の圧痛は、急性喉頭蓋炎の初期の兆候としても既に報告されており、様々な喉頭病変や機…

Clicking larynx例

『Clicking larynx例』 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibirin1925/85/2/85_2_261/_pdf “嚥下第2期の初めに舌骨は上前方ヘ,甲状軟骨は上方へ移動しているが,この時上角が内弯していることや舌骨・甲状軟骨間の可動性が良いことなどの理由により,上昇…

舌骨・甲状軟骨と頸椎の接触により嚥下時クリック音を呈した1例

『舌骨・甲状軟骨と頸椎の接触により嚥下時クリック音を呈した1例』 www.jstage.jst.go.jp 嚥下時に頸部にクリック音が発生する症例。舌骨の伸長/肥厚により、頸椎と接触するため、または甲状軟骨が舌骨に当たるため、あるいは甲状軟骨と舌骨の大角の間の空…

歌唱のための呼吸に対する情動刺激の重要性

『歌唱のための呼吸に対する情動刺激の重要性 』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 肋間筋及び腹部の筋の活動と胸壁及び腹壁の運動との相関への情動刺激の影響を調査。情動刺激のある歌唱時にはそれがない歌唱時よりも、下側腹部の筋活動が腹壁と胸郭のポジショニン…

声の質に対する酸性・弱酸性・アルカリ性の咽喉頭逆流の影響

『声の質に対する酸性・弱酸性・アルカリ性の咽喉頭逆流の影響』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 酸性/弱酸性/アルカリ性の咽喉頭逆流症(LPR)の治療前後の声の変化を分析。全グループで治療後に大幅に逆流症状スコアや声質が改善。酸性/アルカリ性逆流は弱酸性逆流…

歌手の咽喉頭酸逆流症:病態生理学、臨床所見および新しい患者報告アウトカムツールの展望

『歌手の咽喉頭酸逆流症:病態生理学、臨床所見および新しい患者報告アウトカムツールの展望』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov LPRD(咽喉頭酸逆流症)は胃酸の逆流による咽喉頭の炎症性疾患。歌手は罹患リスクが高く、質の高い音声生成が妨げられる場合がある。特…

咽喉頭逆流症患者および喉頭癌患者の喉頭におけるH+/K+ATPaseの発現

『咽喉頭逆流症患者および喉頭癌患者の喉頭におけるH+/K+ATPaseの発現』 kyorin-medicalbridge.jp 咽喉頭逆流症患者と喉頭扁平上皮癌患者の喉頭では、胃プロトンポンプの両サブユニットが発現している。これにより酸が分泌され、炎症及び癌に関連する細胞な…

クラシック歌唱における呼吸補助筋と胸郭動作の筋肉パターンと活性化レベル

『クラシック歌唱における呼吸補助筋と胸郭動作の筋肉パターンと活性化レベル』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov プロのオペラ歌手は発声時に、呼気相の僧帽筋上部、肋間筋、側腹部の筋、および前腹部の筋を、学生のアマチュア歌手よりも高いレベルで活性化させ使っ…

声の大きさとピッチの変動を伴う歌唱と発話の課題における首と肩の筋活動と胸郭の動き

『声の大きさとピッチの変動を伴う歌唱と発話の課題における首と肩の筋活動と胸郭の動き』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 歌唱/発話課題における呼吸相と胸鎖乳突筋/斜角筋/僧帽筋上部の負荷レベルを調査。胸鎖乳突筋/斜角筋は吸気時よりも発声時に高いレベルで活…

筋緊張性発声障害(器質的病変の有無に関わらず)の患者における舌骨位置の触診所見と、その音響的、ストロボスコピー的、知覚的特性との比較

『筋緊張性発声障害(器質的病変の有無に関わらず)の患者における舌骨位置の触診所見と、その音響的、ストロボスコピー的、知覚的特性との比較』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov MTDの患者における舌骨の引っ張られた方向と、その知覚的、音響的、およびストロボ…

筋緊張性発声障害の人の舌骨と喉頭の位置

『筋緊張性発声障害の人の舌骨と喉頭の位置』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 対照群と比べ、筋緊張性発声障害(過緊張性発声障害)の人の舌骨と喉頭の位置は有意に高い。 元ツイート: 筋緊張性発声障害の人の舌骨と喉頭の位置 https://t.co/dg5T7ELeN0対照群と比…

3DCTを使用した高音発声の分析

『3DCTを使用した高音発声の分析』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 高音発声中の14人の披裂軟骨の動きを3DCTで調査。高音発声時は声帯が伸長しその張力のため披裂軟骨は引っ張られて前方及び尾側に変位した。この結果は、輪状披裂関節には、声帯長をピッチに応じて…

3DCTによる声帯運動障害の解析―正確な診断と適切な治療のために―

『3DCT(Three dimensional computed tomography)による声帯運動障害の解析―正確な診断と適切な治療のために―』 www.jstage.jst.go.jp “注目すべきは筋突起の滑走回転運動は関節面の下方(尾側)で起きていて,上方には余剰な関節面のスペースがある” “高音発声…

歌唱中の喉頭軟骨運動の3D解析

『歌唱中の喉頭軟骨運動の3D解析』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 49名のプロ女性歌手の話声位F0→そのオク上F1→さらにオク上F2での運動解析。F0→F1で唯一観察された軟骨の運動は、輪状甲状筋の収縮による輪状軟骨の後方傾斜。 F1では、輪状甲状筋(CTM)収縮によ…

異なる呼吸パターンによる頭蓋顔面形態、頭位、舌骨位置の比較

『異なる呼吸パターンによる頭蓋顔面形態、頭位、舌骨位置の比較』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 骨格クラスI(正常咬合)の口呼吸(MB)/鼻呼吸(NB)の被験者の頭蓋顔面形態、頭位、舌骨位置を比較。MBは上顎がより後退しており、口蓋平面がC2に沿って後方回転してい…

クラスIII不正咬合と嚥下中の舌骨変位との関係:Cine-MRI研究

『クラスIII不正咬合と嚥下中の舌骨変位との関係:Cine-MRI研究』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 軽度/重度のクラスIII不正咬合とクラスIの嚥下中の舌骨を評価。嚥下の全段階で、重度のIII級の舌骨垂直位置は、軽度のIII級/I級より低かった。III級の重症度が高い…

前後骨格パターンにおける舌骨の位置

『前後骨格パターンにおける舌骨の位置』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 75のセファログラム画像で骨格(咬合)パターンI,II,III級における舌骨位置を調査。舌骨-RGN、RGN-C3、舌骨-C3の距離に有意差があり、クラスI及びIIと比較してクラスIIIは各距離が長かった(…

異なる顔面骨格パターンにおける舌骨の位置

『異なる顔面骨格パターンにおける舌骨の位置 』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 咬合のアングルの分類 I,II,IIIの舌骨位置の違いを調査。舌骨-PP口蓋平面の距離はIII級と比べI級が長い。舌骨-C3の距離はII級と比べI級が長い。女性の舌骨は男性と比べ上後方に位置…