『歌手の咽喉頭酸逆流症:病態生理学、臨床所見および新しい患者報告アウトカムツールの展望』
LPRD(咽喉頭酸逆流症)は胃酸の逆流による咽喉頭の炎症性疾患。歌手は罹患リスクが高く、質の高い音声生成が妨げられる場合がある。特に合唱歌手は要注意。
LPRDでは、声帯粘膜の上皮細胞の裂開や微小外傷、ラインケ腔の空間的変化、炎症性浸潤、浮腫、粘膜の乾燥、上皮の肥厚、ポリープ、結節、肉芽腫、潰瘍と、それに伴う発声障害、咽喉頭異常感症、咳、咳払い、息苦しさ、声の疲労感、声域の狭小化、および筋骨格の緊張などが起こる。
歌手がLPRDの罹患率が高い要因として、高い腹腔内圧を伴った声の支え、キャリア管理と不愉快なスケジュールによるストレスの増加、就寝前の遅い食事、柑橘類や脂肪性食品や辛い食品の摂取増加などの悪い食習慣、が挙げられている。
プロ歌手の中でも特に合唱団に所属する歌手は、咳と嗄声の有病率が高い。そして合唱団所属歌手は、ソロ歌手や歌唱教師など他の音声の専門家と比べてストレスが多い傾向があり、専門医によるLPRDの治療を受けることが非常に多いと報告されている。
以上のような「歌手のLPRD」の正しい診断のために、国際耳鼻咽喉学会連合の若手耳鼻咽喉科医の研究グループは「歌手の逆流症状スコア(画像)」を作成し、スコアの実用性の確認のための研究を開始している。
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— 風地@毎日音楽の話を(も)しています (@huuchi) 2021年8月10日
LPRD(咽喉頭酸逆流症)は胃酸の逆流による咽喉頭の炎症性疾患。歌手は罹患リスクが高く、質の高い音声生成が妨げられる場合がある。特に合唱歌手は要注意。
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