huuchiの音楽論文案内

音楽関連の論文案内ツイートを記事にまとめています。過去ツイも順次追加中。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

野生のオランウータンは,鳴き鳥やヒューマンビートボクサーと同じように,2つの独立した音声音源を同時に使用できる

『野生のオランウータンは,鳴き鳥やヒューマンビートボクサーと同じように,2つの独立した音声音源を同時に使用できる』 academic.oup.com 野生のオランウータンは、ヒューマンビートボックスに調音的に似た、2つの音の組み合わせによる音声を発することが…

喉頭に対する関節リウマチの影響

『喉頭に対する関節リウマチの影響』 ncbi.nlm.nih.gov 関節リウマチ(RA)患者50人と対照群63人を比較調査。結果、RA患者は対照群と比べて、ラインケ浮腫が多く,声帯の肥大が多く,上皮の変性が多く,披裂部の非対称性の動きが多く,披裂部の重なる動きが多く,声…

振動刺激は甲状腺上皮細胞の機能を高める

『振動刺激は甲状腺上皮細胞の機能を高める』 www.ncbi.nlm.nih.gov 発声による振動刺激が甲状腺に与える影響を、ラットの甲状腺細胞(FRTL-5)で調査。結果、振動を受けたFRTL-5は代謝機能が高まり、活性酸素種産生が増加し、サイログロブリンとナトリウムヨ…

対乳児歌唱は生後1年間、乳児の大人の口への選択的注意を強化する

『対乳児歌唱は生後1年間、乳児の大人の口への選択的注意を強化する』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 対乳児歌唱が歌唱者の口元への乳児の注意(発話及び言語発達に関わる)を高めるかどうかを、定型発達の乳児299人で調査。結果、対乳児発話よりも対乳児歌唱の方が…

様々なタイプの演奏不安の分類

『様々なタイプの演奏不安の分類』 ncbi.nlm.nih.gov 演奏不安(所謂あがり症)のタイプをプロ及びセミプロ音楽家532人で調査。結果、以下の3つのタイプの存在が示唆された。 タイプ1:演奏中の演奏不安が殆ど無く、充分に発達した自己効力感と機能的対処力を…

若い音楽家の音楽演奏に対する不安:クラシック音楽とポピュラー音楽の演奏の比較

『若い音楽家の音楽演奏に対する不安:クラシック音楽とポピュラー音楽の演奏の比較』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov クラシック/ポピュラー音楽学校生(7〜20歳)の演奏不安(MPA≒あがり症)を調査。7〜16歳のクラシック音楽家のMPAは高値だった。ポピュラー音楽家は…

乳幼児への母親と父親の歌

『乳幼児への母親と父親の歌』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 親が乳幼児の我が子に対して、①実際に子を目の前にして歌った歌と、②その場面を想定して(シミュレート)歌った歌を、育児や音楽の経験及び文化背景が異なるリスニング評価者に評価させたところ、評価者…

男性と女性の発声の違いに対する喉頭サイズの寄与

『男性と女性の発声の違いに対する喉頭サイズの寄与』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 声帯の長さ,厚さ,深さ(図のL,T,D)の性別と年齢に関連した違いが、声の生成に及ぼす影響を3D声帯モデルで調査。成人男性,成人女性,子供の声の出し方の違いは、長さと太さの違…

発声努力の自己認識に対する頭の位置および/または姿勢の影響

『発声努力の自己認識に対する頭の位置および/または姿勢の影響』https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26778325/ 音声疲労や、ひいては音声障害に繋がる発声努力について、頭の位置や姿勢との関連を健康な成人46人で調査。結果、大きく前方及び後方に配置された…

ヒト仮声帯の組織形態学的研究―年齢変化および男女差を中心に―

『ヒト仮声帯の組織形態学的研究―年齢変化および男女差を中心に―』 www.jstage.jst.go.jp “各年代別,性別に対象例の喉頭標本を集め,片側喉頭の声帯全長を8分割した.これらの分割した各標本の仮声帯を観察した後,これを再構築して仮声帯の立体的評価を行った”…

歌手の筋肉の関与と発声行動に対する指揮者の様々な予備動作の影響

『歌手の筋肉の関与と発声行動に対する指揮者の様々な予備動作の影響』 https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/1057083711414428 指揮者の指揮開始前の予備動作が歌手23人の声の音響や外喉頭筋などに与える影響を調査。結果、動作によって歌手の吸気…

いびきや日中の眠気に対する歌の効果

『いびきや日中の眠気に対する歌の効果』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov セミプロ合唱団の歌手52人と非歌手55人のいびきと日中の眠気の有病率と重症度を比較した。結果、歌手は非歌手と比べいびき尺度(SSS)が大幅に低かったが、日中の眠気には差が無かった。歌…

合唱中に心拍と呼吸のパターンが個人間で同期する

『合唱中に心拍と呼吸のパターンが個人間で同期する』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 合唱歌手11人と指揮者1人の心拍と呼吸のパターンの同期について調査。結果、休息時と比べ歌唱中は同期が大幅に増加していた。また、複数声部に分かれるよりもユニゾンで歌う場…