huuchiの音楽論文案内

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歌手の筋肉の関与と発声行動に対する指揮者の様々な予備動作の影響

 

『歌手の筋肉の関与と発声行動に対する指揮者の様々な予備動作の影響』

https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/1057083711414428

 

指揮者の指揮開始前の予備動作が歌手23人の声の音響や外喉頭筋などに与える影響を調査。結果、動作によって歌手の吸気中の舌骨上筋と胸鎖乳突筋の活動に有意差があり、歌い出しの音量や音高にも差が出た。


〈調査された指揮者の予備動作〉
以下を組み合わせた8パターン。この動作の後に指揮をスタート。

①初めに腕を上向き/下向きに動かす
②顔が上向き/正面
③拳を握る/開く


吸気中の舌骨上筋の活動は、腕の動作が下向きよりも上向きで大きかった。
吸気中の胸鎖乳突筋の活動は、掌を開くより拳を握る動作の方が大きかった。
歌い出しの声の音量は、掌を開くより拳を握る動作の方が大きかった。
息の吸入効率は、腕の動作が下向きより上向きで効率が低かった。


顔が上向き+拳を握る:歌い出しの音が掌を開いた時より1.48セント低かった。
顔が正面+拳を握る:歌い出しの音が掌を開いた時より7.85セント高かった。
後頸部と僧帽筋上部の活動には、動作による有意差がなかった。


参加者:音楽学部に所属する学生の歌手23人
調査に使われた曲:『Ave Verum Corpus』の冒頭

 


元ツイート:

 

 

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