2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧
『呼吸筋トレーニング装置(ウルトラブレス)を使用した,歌手のための特別にプログラムされた呼吸筋トレーニング』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 歌手の呼吸筋トレの影響を調査。肺機能に変化はなかったがMIP,MEP,MPTは有意に高くなった。これは呼吸筋トレが呼…
『機能性発声障害の成人に対する音声治療と心理療法の比較:系統的レビュー』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 認知行動療法と従来の機能性発声障害の音声治療の組み合せには、声の質の向上、心理社会的幸福、再発防止などのメリットがある。このセットの治療を行う…
『金管楽器奏者と歌手における呼吸筋トレーニングがピッチレンジと音の持続時間に及ぼす影響』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 呼吸筋トレーニング(RMT)が金管楽器の発音や歌の発声に与える影響を音楽家30人で調査。4週間のRMT後、歌手は声域の最高音はより高く,最…
『老人喉頭の形態的および機能的側面』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 若年成人の喉頭と老年成人の喉頭を比較すると、声帯の湾曲、声帯突起の突出、声門比率(膜様部と軟骨部の比率)、粘膜波の位相と振幅の対称性、喉頭構造の振戦において違いが見られた。 元ツ…
『胸腰椎コルセットは健常者の呼吸パターンを変える』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 健常者女性8人のコルセット着用前と後/着用1時間後/取り外し後の呼吸への影響を調査。結果、コルセットを1時間着用すると、座位で一回換気量が24%減少/呼吸数が19%増加した。 …
『合唱歌手の音響的及び空気力学的特性』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 合唱歌手/非歌手20人ずつの声の特性を男女別比較。女性歌手はF0がより高く、女性非歌手はジッタ,シマ,NHRがより高かった。男性歌手はF0がより高く、男性非歌手はシマ,NHRがより高かった。歌…
『発話における輪状甲状筋の直部と斜部の役割』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 成人8人の発話中の輪状甲状筋の直部/斜部を測定。斜部は文頭でより活動的/直部は疑問文の文末でのピッチ上昇でより活動的の可能性が高い。この結果は、声帯長の調節には2腹の組み合わ…
『合唱団の歌手と非歌手の肺活量:比較研究』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 大学の合唱団の学生歌手10人と非歌手10人の肺機能を比較。歌手の肺活量(3.12L)は非歌手(2.73L)より多かった。努力肺活量は歌手(75.28%)と非歌手(68.14%)で有意差があった。 参加者:非…
『小児期におけるMRIを用いた全脂肪及び内臓脂肪と呼吸機能指標との関係』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 喘息は総脂肪量とは関連がなく、主に内臓脂肪によって引き起こされる。(論文タイトルの訳はAmerican Journal of Respiratory and Critical Care Medicine…
『ベルトのサブスタイル:発声及び共鳴の特性』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov ベルティングのサブスタイル(ヘビー,ブラッシー,リンギー,ネイザル,スピーチライク)とクラシックスタイルの、発声と共鳴の特性を比較調査。声門下圧と気流グロトグラムはヘビーとクラ…
『青年期のピアニストの上半身の姿勢:横断的研究』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 青年期のピアノ学習者の初心者7人と上級者6人のピアノ演奏時の上半身の姿勢を調査。結果、初心者は上級者より体幹の揺れと指や手の揺れが大きく、弾き始めの脊柱角度がより屈曲し…
『クラシック歌手による大胸筋の使用に関する予備調査結果』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov クラシックのプロ歌手7人と学生歌手8人の歌唱中の大胸筋と胸鎖乳突筋の活動を調査。大多数の歌手が吸気中に大胸筋を活性化。50%以上の歌手が一部の発声の間にも大胸筋を…
『NICUでのカンガルーケア中の母親の乳児向けの発話と歌に対する早産児の音声反応』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov カンガルーケア中の母親36人の発話及び歌唱時の、早産児の発声の特徴を調査。結果、早産児は母親の発話/歌唱時には発声頻度が低く、発話は母親と…
『声帯結節のある歌手と非歌手の発声機能の特徴』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov A.結節の歌手10人 B.結節の非歌手8人 C.健常な非歌手10人を比較。結節のサイズと位置はAとBに有意差無し。結節のサイズと声帯気流は、Bでは相関有り、Aでは無し。母音a発声開始時の…
『歌手の職業関連の健康問題に対する年齢・性別・健康関連の行動・その他の要因の影響』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 歌手の職業に関連した特徴と健康上の問題について、プロ歌手及び声楽教師349人のアンケートに基づき調査。*ドイツの研究 歌手は一般集団と比…
『歌手における音声障害の有病率:系統的レビューとメタ解析』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 自己申告による発声障害の全体的な有病率は46.09%。グループごとの有病率:学生21.76%/歌唱指導者55.15%/クラシック歌手40.53%/非クラシック歌手46.96%。結論として、…
『キュールニング:スカンジナビアの牧畜の伝統の中で使用されるコーリングスタイルの音響的・知覚的特性』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov キュールニングの特徴を女性歌手10人で分析。専門家によって最高評価を得た音声はSPL115db以上/ピッチ1010Hz以上、最低評…
『発声中の声帯接触圧を最小限に抑えるための声道調整』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 音声外傷性過緊張発声を治療する音声療法において、発声中の声帯のピーク接触圧を最小にする声道調整を調査。結果、唇の開口を増やすと目的のSPLの生成に必要な声門下圧が低…
『喉頭組織の男性ホルモンとの関わり』 https://www.jstage.jst.go.jp/article/larynx1989/5/1/5_6/_pdf “正常喉頭組織上皮および喉頭癌組織において男性ホルモンの細胞核への取り込みが実証され,喉頭は男性ホルモンの標的器官である可能性が示唆された” “男…
『トランスジェンダー女性の声の女性化:現在の治療戦略と患者の視点』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov トランス女性の声の女性化に関するレビュー論文。多くの外科手術はピッチを上げることだけにフォーカスして来たが、声の女性化では他に、声の物理学的・神経生…
『楽器演奏経験と一般認知能力の生涯変化:1936年のロージアン出生コホートからのエビデンス』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 楽器経験による認知能力への影響を366人(楽器経験者117人)の高齢者で調査。社会経済状況,教育年数,病歴で調整しても、楽器経験が豊富な…
『喉頭の可動性を高めるためのプロのソプラノの姿勢戦略のX線研究』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 石灰化により喉頭軟骨の可動性が低下したプロのソプラノ歌手の事例研究。他の歌手とは異なり、高音発声時に後頭骨を後上方へ動かすことで甲状軟骨を傾ける、とい…
『「前方」に配置した場合、歌手の声はどこにありますか?』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 歌手の意識上の「前方」と「後方」のプレースメントが行われた声を調査。「後方」と比べ「前方」の声は周波数がF2で平均10.4%増/F3で平均3.4%増。「前方」の声は、より高…
『テストステロンホルモン療法下のトランスジェンダーの声の変化に関する縦断的事例研究』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov テストステロン療法を受けた健康なトランスジェンダー男性1人の声の変化を評価。foは183Hz→134Hzへ低下、声域はD#3~E6→A2~A5へシフトした…
『ソプラノ歌手の高い基本周波数における構音と声道音響』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 実験1:ソプラノ歌手1人のB♭5→G6のスケール歌唱時の声道をMRIで観察。実験2:C6とG6の持続発声から声道の体積MRIデータを記録。音が上がっても声道の変化は僅か(梨状陥凹は…
『喘息患者へのビタミンD補給は、喘息コントロールおよびQOLを改善』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov ランダム化三重盲検プラセボ対照並行群間比較試験。介入群(カルシフェジオール16,000 IUを毎週経口摂取)では対称群(プラセボを摂取)と比べて喘息コントロー…
『異なる古楽演奏スタイルで歌うソプラノ歌手の声質の違いのケーススタディ』 https://researchgate.net/publication/256496430_Case_study_of_voice_quality_differences_in_a_soprano_singing_in_different_early_Music_performance_styles プロソプラノ歌…
『後輪状披裂筋の筋腹:その機能と組織構造の関係』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 後輪状披裂筋の2腹の特徴を調査。より敏捷性が高い垂直部は、発声/嚥下中の披裂軟骨位置の安定に関与及び声帯張力を調節している可能性があり、疲労耐性が高い水平部は、吸気中の…
『ドラマーの周期的運動パターンにおける専門性に関連した違い:運動学的分析』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov ドラムの初心者/専門の学生/熟練の専門家の高速ドラミングを、肩肘手首MCP関節とスティック先の動きを記録し比較。結果ドラム動作の時間的正確性は専…
『トランペット演奏のための基本的な舌の動き:シネMRIを用いた研究』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 高いピッチを出す時に舌は前方および上方へ突出、大きなダイナミクスでは舌は後方および下方の曲げが生じ、舌の面積が小さく(口腔面積が大きく)なった。奏者…