huuchiの音楽論文案内

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キュールニング:スカンジナビアの牧畜の伝統の中で使用されるコーリングスタイルの音響的・知覚的特性

 

『キュールニング:スカンジナビアの牧畜の伝統の中で使用されるコーリングスタイルの音響的・知覚的特性』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

キュールニングの特徴を女性歌手10人で分析。専門家によって最高評価を得た音声はSPL115db以上/ピッチ1010Hz以上、最低評価の音声はSPL108db未満/ピッチ900Hz未満だった。


吸気量が多い状態かつ歌手の任意のピッチで歌い始めた場合に、キュールニングの声は有意に高く評価された。


Psub(声門下圧)値は最大で61cmH2Oに達し、クラシックのドラマティックソプラノやトゥワング及びベルトで観察される40cmH2Oより高かった。
但し、Psubの個人差は大きく、Psubと評価の高さに相関はなく、高い評価はPsubとSPLのバランスに関係していると考えられた。


参加者:ストックホルム音楽大学の民俗音楽科でスウェーデン民謡を学ぶ学生7人、他の科の2人、キュールニングのパフォーマー兼教師1人(論文の共著者)。
実験では、①A5(880Hz)から歌い始める②好みのピッチで歌い始める③できる限り息を深く吸って好みのピッチで歌い始める、の3条件が比較された。


キュールニング=Kulning:スカンジナビアの牧畜に関連した大音量かつ高音の発声技術。
Psub=Subglottal pressure:声門下圧

 

 

元ツイート:

 

 

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