huuchiの音楽論文案内

音楽関連の論文案内ツイートを記事にまとめています。過去ツイも順次追加中。

歌手の発声の機能と機能不全に対する関心と知識レベル:調査結果

『歌手の発声の機能と機能不全に対する関心と知識レベル:調査結果』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

発声の機能と機能不全に関する関心と知識レベルを、プロ歌手,合唱指揮者,歌唱指導者を含む歌手129人で調査。


プロ歌手は、音声解剖学,音声生理学,声の衛生,機能音声病理学の分野で、アマチュアより有意に高い知識と関心を持っていた。
歌唱指導者は、同4分野において、プロ歌手や合唱指揮者よりも有意に高い知識レベルを示した。
合唱指揮者は、機能音声病理学以外の分野で、プロ歌手や歌唱指導者よりスコアが優れていなかった。


研究参加者:バンクーバーフレイザーバレーの6つの歌唱グループ(カンタータ・シンガーズ、チリワック・チェンバー・シンガーズ、フレイザー・バレー・チェンバー・クワイア、フェニックス、バンクーバー室内合唱団、バンクーバー オペラ合唱団)。内2つはプログループ。

 


元ツイート:

 

 

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咽喉頭逆流症と音声障害:病因と病態生理学の多因子モデル

 

『咽喉頭逆流症と音声障害:病因と病態生理学の多因子モデル』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

喉頭逆流症(LPRD)に関連した嗄声の病因及び病態を47の研究で分析。LPRDは声帯の振動縁の粘膜にマクロ/ミクロな組織病理学的変化を引き起こしていた。


多くの研究で、逆流に関連した上皮細胞の離開,微小外傷,炎症性浸潤,ラインケ腔の乾燥,粘膜の乾燥,上皮の肥厚が、嗄声及び声質が障害される原因であると考えられていた。


喉頭逆流症=Laryngopharyngeal reflux disease(LPRD)

 


元ツイート:

 

 

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ボイスクリニックと歌唱指導者の間の相互作用:英国のボイスクリニックへの英国音声協会のアンケートに関する報告

『ボイスクリニックと歌唱指導者の間の相互作用:英国のボイスクリニックへの英国音声協会のアンケートに関する報告』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

ボイスクリニックと歌唱指導者の相互作用の範囲と質を調査。イギリスのNHSの全103のボイスクリニックにアンケートが送られ、42のクリニックから回答を得た。


8つのクリニック(19%)では、歌唱指導者は常勤で医療チームに所属していた。医療チームは歌唱指導者の知識と専門性に満足していると回答した。


常勤の歌唱指導者がいない32のクリニックのうち、その理由が、資金面によると答えたのは81%、適切な歌唱指導者を見つけることが難しい面によると答えたのは50%だった。


ボイスクリニックと歌唱教師の相互作用をさらに深める必要性が表明され、86%が自院のある地域の歌唱指導者のリストがあれば便利だと回答した。


74%のクリニックは、歌唱教師が専門技術の習得と訓練のためにクリニックのセッションを見学することができると答え、21%のクリニックは、歌唱指導者がクリニックに関連した仕事の訓練を行うことを喜んで支援すると回答した。


NHS=National Health Service:国民保健サービス(イギリスの国営医療制度)

 

 

元ツイート:

 

 

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歌手の喉頭ジストニア―歌唱者の痙攣性発声障害―

『歌手の喉頭ジストニア―歌唱者の痙攣性発声障害―』

www.jstage.jst.go.jp

 

 

「歌手の喉頭ジストニア」のケーススタディ

 

“歌唱を職業とする者に,歌唱時においてのみ見られる痙攣性発声障害を「歌手の喉頭ジストニア(singer’s laryngeal dystonia)」と名づけた”
“痙攣性発声障害の一亜形”

 

“当科において過去20年間(1993~2012年)に計373症例の痙攣性発声障害に治療を行った.この間に4例の歌手の喉頭ジストニアを治療”“いずれもプロないしセミプロの歌手で,クラシック歌曲2例(男性2例),クラシックとポピュラーの両方(女性1例),ロック(女性1例)”

“男性の一人は外転型痙攣性発声障害で,この例は,症例報告をしたが 3),本稿ではその後の経過を追加して略述する.他の3例は,内転型痙攣性発声障害である”

 

“症例1:31歳女性,クラシック(ソプラノ)・ポピュラー歌手”
“初診時4年前より歌唱時に声がつまる”“最近,話声位が低くなり,ときに声が震えることがある”“ボツリヌストキシン(以下BTと略す)を2.5単位両声帯に注射したところ,嗄声が生じたので,次回は量を減じて1単位を同様に注射して,発声は楽に”

 

“症例2:28歳女性,ロック歌手”
“初診時半年前から,声がつまり歌えなくなった.通常の会話は問題がない.声の乱用も過剰な発声練習もない.表1のごとくBT注射を頻回に受けつつロックの舞台はこなしていたが,転職のため治療を中断”

 

“症例3:40歳男性,クラシック歌手バリトン
“23歳のときに,歌唱時にのどの違和感を生じ声がつまった.高音が出なくなりビブラートも出づらくなった.これが進行したので,リサイタル活動は中止”“高校の音楽教師の仕事は,何とか続けている”

“当科でBT治療を行った.表2のごとく1回に注射するBTの量を少なくして,頻回に(年4~8回)注射”
“罹患前の声域はE2~A4(話声位B2),罹患後の声域はF2~C4(話声位A2)”

 

“症例4:46歳男性,バリトン歌手”
“初診時3年前より原因なく声が続かなくなってきた”“プロとしてのリサイタル活動は中止”“無声子音に続く母音の無声化があった.音階発声では高音が出ない”
“両側後筋にBTを5単位ずつ注射して声の改善を見た”“調子良いときに少人数の前でリサイタルを行っている”

 

“一般に後筋内注射後,声帯の外転制限(外転可動域制限や外転動作の遅れ)が見られる.そのことにより,無声子音に後続する母音の無声化や声帯振動の立ち上がりの遅れといった外転型に特徴的な所見が消失ないし抑制される”


ジストニアの特徴として,特異的な動作(task)で運動異常が発現し増悪する”“歌手が歌唱という動作の際にのみ声帯運動が障害される.通常会話では異常は起きない.通常会話と歌唱では錐体外路系レベルでの喉頭調帯が異なるものと考えられる”

 

“最近の国外の論文で1)競売人 4),2)宗教者の祈祷発声時 5),3)一般人の通常会話時 6)に起こるジストニアが散見される.それらは,発声時に発現するが,異常運動の発現はoro-mandibular(口顎)部であり,声帯での声の生成は正常である.歌手のoro-mandibnlardystoniaの報告は見られない”

 

“楽器演奏家(pianist’shand,violinist’shand,embouchure)のジストニアでは,遺伝,性格(完璧主義者),不安などの心理が認められ,男性に多いといわれる.歌手の喉頭ジストニアでは女性が多い 2).”

 

“内転型では,低音から高音に上げていくと声がつまってくる.進行すると高い声が出しにくくなり,声域は狭くなる”
“外転型では,無声子音に続く母音発声が困難となり,ビブラートがかからず,声に艶がなくなる.発声持続時間が短縮する”

 

“どの声種についても起こりうる.ロック歌手では,それほど不都合な事態は生じなかったので,コンサートを続けた”“早いパッセージ,音程が著しく上下するような複雑な歌唱は邦楽には見られないのも,邦楽で喉頭ジストニアの報告が見られない理由かもしれない.今後の研究課題である”

 

“内転型の場合,われわれの第2例,第3例のようにBT注射が一番現実的”“プロ歌手では,ごく微量なBTでも有効となることを自覚し,自分で量を調節して注射量を示唆してくる”

 

ジストニアの特徴の一つが感覚トリック”“発声時に顔や頚に手を当てたり手を握ったりするだけで,障害が軽減することがある.このようなことを患者が経験する場合はこれを各人に工夫してもらう”“歌手が表情豊かに身振り手振りを交えて歌うのは,発声にも良い影響を与えるのではないかと思われる”

 

“音楽家ジストニアは,器楽についての報告や研究は多いが,歌唱の際の喉頭ジストニアは海外での先行文献が1つだけである.本稿は,本邦では最初の報告”

 


元ツイート:

 

 

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音楽家の顎関節症,首と肩の痛み,頭痛

『音楽家顎関節症,首と肩の痛み,頭痛』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

顎関節症,首と肩の痛み,頭痛について音楽家1,470人にアンケート調査。全音楽家の18.3%が顎関節痛、52.5%が首肩の痛み、42.5%が頭痛をそれぞれ持っていた。


顎関節の痛みは木管楽器演奏に関連していたが、首と肩の痛みはアッパーストリングス(ヴァイオリン及びヴィオラ)の演奏と関連していた。


痛みに関連した症状が、楽器の種類によって大きく異なるというこの知見は、異なる楽器演奏技術の影響を反映していると考えられる。
楽器演奏は、顎関節の機能的な問題を引き起こす主な病因ではないようである。


参加者:オランダの50の音楽アンサンブルに属する音楽家1,470人(木管楽器奏者371人、金管楽器奏者300人、高音域の弦楽器(ヴァイオリン及びヴィオラ)奏者276人、歌手306人)、その他対照群208人)。尚、9人は調査の回答にメインの楽器を記載していなかった。

 


元ツイート:

 

 

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喉頭ジストニア,ジストニア振戦,および音声振戦:3つの異なる実体

喉頭ジストニアジストニア振戦,および音声振戦:3つの異なる実体』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

喉頭ジストニア(LD)患者50人,ジストニア振戦(DT)患者23人,音声振戦(VT)患者14人の人口統計学的及び臨床的特徴を比較調査。診断時の年齢はLD患者が有意に低く(56.2歳)、DTは67.6歳,VTは70.5歳だった。


VTはLDと比べ、女性の有病率が高かった。
LDは主に内転筋によるもので、外転型LDと診断された患者は2人のみだった。
VTの振戦の方向は50%が水平,50%が混合(水平+垂直)であったのに対し、DTでは65.2%が混合,34.8%が水平だった。


全身性の神経障害に続発することが多いDTまたはVTと比べると、LDは孤立性の喉頭運動障害であることが多かった。
VHI-10,自己申告による音声障害のグレード,MPT,GRBAS-IのS以外は、群間差が無かった。
GRBAS-IのSはVTと比較した場合にLDで有意に高く、DTより有意ではないが高かった。


結論として、LD,DT,VTは、異なる人口統計及び臨床的特徴を持つと考えられる。


参加者:喉頭ジストニア(LD)患者50人,ジストニア振戦(DT)患者23人,音声振戦(VT)患者14人


喉頭ジストニア≒痙攣性発声障害

 


元ツイート:

 

 

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局所アドレナリンによる鼻腔容積の増加が声に及ぼす影響

『局所アドレナリンによる鼻腔容積の増加が声に及ぼす影響』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

アドレナリンスプレーを噴霧して鼻粘膜を収縮させ鼻腔容積を拡大した前後の声を比較した。結果、アドレナリンスプレーは特に4500〜6000Hzの高周波帯域に影響を与え、知覚的に声を変化させた。


参加者:東京慈恵会医科大学附属病院耳鼻咽喉科を受診した患者51人

 


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