2024-01-01から1年間の記事一覧
『歌唱トレーニングと演技経験が声質と感情の真実性の尺度に与える影響』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 歌唱と演技の経験の量と、男性の歌声の音響と知覚との関係を、2つの実験で調査した。 実験1では、演技経験のある男性歌手12人の、5種類の感情(※)で歌った音…
『通る声を持つ話者の声質の心理的評価』 https://www.konan-u.ac.jp/hp/kitlab/pub/ieice_sp2103.pdf “男女各140名の文音声から「通る声」を持つ話者を抽出させる聴取実験を行い,その上位の男女各5名,下位の男女各5名を選択”“それらの話者の音声を対象に1…
『ポップアウトボイス生成時の調音運動のカイモグラフによる分析』 https://takemoto-lab.com/home/wp-content/uploads/2024/03/soma2024%E6%98%A5.pdf “背景雑音などの妨害音がある環境下でも聞き取りやすい音声”“単に音圧レベルが高いだけでなく,同じ音圧…
『ポップアウトボイス話者の声帯振動観測の試み』 https://kobe-konan.jp/kitlab/pub/asj202403vf.pdf “本研究では,喉頭ストロボスコピーによって,ポップアウトボイスと通常音声発声時の声帯振動の観測を試みた結果を報告する” “著者らは,大きな背景雑音…
『ポップアウトボイス生成時における母音声道形状の分析』 https://takemoto-lab.com/home/wp-content/uploads/2023/11/soma2023%E7%A7%8B.pdf “背景雑音などの妨害音がある環境下でも聞き取りやすい音声が存在し,この音声をポップアウトボイスと呼ぶ”“単に…
『ポップアウトボイスの個人内変化に伴う声帯振動特性と声道音響特性の変化』 https://kobe-konan.jp/kitlab/pub/asj202209pv.pdf “いわゆる“通る声”を持つ話者の音声は,大きな背景雑音の下でも目立ってよく聞こえ,遠くまで届くことを我々は経験的に知って…
『バブルノイズ環境下におけるポップアウトボイスの音響的特徴』 www.jstage.jst.go.jp ポップアウトボイス(通る声、周りの音に埋もれず認識されやすい声)の特徴を調査。S/N比が高く高強度の音声は容易にポップアウトするが(先行研究)、その音響的特徴…
『輪状軟骨:乳児及び小児における形状,サイズ,変動性』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 輪状軟骨の形状,寸法,変動性に関する知識は、小児患者にとって適切な気管内チューブを選択するために重要であり、この研究では生後1ヶ月〜10歳の小児のCT画像130枚を使用し…
『CT画像を用いた小児上気道寸法の年齢に基づく分析』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 乳幼児の気道に関する近年の研究では、喉頭内の気道形状は円錐形であるという歴史的に受け入れられてきた事柄に異議を唱えている。この研究ではCTでの測定により気道寸法を評価…
『小児喉頭の寸法:年齢に基づく分析』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 小児においては、気道の最も狭い部分は輪状軟骨レベルだと考えられて来たが、この研究で最も狭い部分として観察されたのは声門だった。 また、小児の気道は、漏斗形から円筒形(成人の気道)…
『麻痺のない鎮静状態の小児における喉頭寸法の発達的変化』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 鎮静下の乳児と小児99人の喉頭の、最も頭側のレベル(声帯)と最も尾側のレベル(輪状軟骨)とその間の声門下レベルの、横方向及び前後方向の寸法をMRIを使用して測定した。 …
『声の衛生:プロボイスユーザーはYouTubeで何と言っているか?』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 2022年にYoutubeで視聴された音声関連の動画のTop200を、声の衛生と健康の観点から分析。動画の情報の全てが科学に基づいたものではないことが示された。 動画は合…
『メタル歌手の音声障害の有病率と歌唱教育の影響:主観的分析』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 歌手の音声障害の有病率は非歌手より高い。また、extremeな音声テクニックにおいては、声帯保護のために声門上構造が関与する。これらに関連して、音声障害や音声教…
『加齢に伴うオトガイ舌骨筋萎縮は健康な高齢者の誤嚥状態に関連する』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov オトガイ舌骨筋の萎縮と脂肪浸潤が、高齢者の加齢と誤嚥に関連しているかを、健康な高齢者(平均年齢78歳、誤嚥者と非誤嚥者が半数ずつ)40人,若年者(同32歳)40…
『専門的な歌唱教育が声のビブラートに与える影響ー縦断的研究』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 専門的な歌唱教育の開始時と3年間の教育後の、歌唱学生22人のビブラートを調査。3年間の教育後、5.2Hzより遅いビブラートはより速く、5.8Hzより速いビブラートはより…
『専門的に訓練された声のビブラート中の外喉頭筋活動と発声効率』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov ビブラートとストレートトーン(ノンビブラート)の歌唱中の外喉頭筋(舌骨下筋,舌骨上筋)の活動と発声効率を、30人のプロ歌手及びボイスコーチで調査。結果、ビブラ…
『生涯にわたる歌唱の正確さ』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov ヒトの生涯にわたる歌唱のピッチ精度の変化を、6歳〜99歳の歌唱者のシアトル歌唱正確性プロトコル(SSAP)のデータを使用して調査した。また、楽器や歌の訓練経験や性別に関連する環境要因による影響も…
『総入れ歯装着者の音声の特徴』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 上下の総義歯(総入れ歯)装着者と正常な歯を持つ人の音声を比較調査。義歯装着者は、唇音[b p m]、唇歯音[v f]、歯音、歯歯茎音[d t n z s ds ts l r]、歯茎音、前部硬口蓋音に子音の歪みがあった。 …
『子どもの声道発達と音声の特性変化 』 www.jstage.jst.go.jp “本稿では,子どもの声道発達とそれに伴う音声の音響特性の変化について,これまでの研究で得られている知見を概説する” “子ども,特に乳児の声道は大人の声道を単に線形に縮小したものではなく…
『男性化する薬剤を用いたホルモン療法を受けた4人の女性の話し声と歌声の変化に関する報告』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 男性化作用のある薬剤による治療によって、音声に影響が生じた27〜58歳の女性4人の症例報告。主訴は、声の掠れ,話声位の低下,話声が出に…
『様々な音楽パラメータの歌の歌唱時の脊髄損傷患者の呼吸補助筋のパフォーマンス』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 呼吸補助筋の胸鎖乳突筋と腹直筋に対する、様々なタイプの歌による呼吸筋トレーニング(RMT)の影響を、脊髄損傷患者13人で調査した。 脊髄損傷患者…
『歌唱におけるperiod-doublingの発生:伝統的なサルデーニャのア・テノーレ歌唱におけるバッスのケース』 www.researchgate.net イタリアのサルデーニャのア・テノーレ(テノーレス)の低音の歌唱法について、そのバッス(バスパート)歌手と、バッス発声を…
『ヒト喉頭の仮声帯筋の筋線維の量と空間配置』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 仮声帯筋について、29の喉頭標本を、3つの位置(仮声帯ひだの前部3分の1(L1),中間部(L2),後部3分の1(L3)の3つのレベル)の冠状断で解剖し組織学的分析を行った。 全ての標本の仮声帯…
『高音のクラシック歌唱における音生成の生体力学』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 一部の研究者は、ヒトの高音の発声は、声帯振動によらない空力音だと主張している。この研究ではその「ホイッスルレジスター」の発声について、プロ女性歌手9人で調査した。 ヒト…
『過緊張性発声障害における安静呼吸中の仮声帯機能亢進の定量化』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 仮声帯の曲率を測定し、安静呼吸中の仮声帯の姿勢(形状)が原発性過緊張性発声障害(pMTD)患者を識別できるという仮説を、pMTD患者30人と対照33人で検証した。 喉頭…
『プロの歌手における音声振戦の珍しい病因』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 音声振戦(声の震え)は、様々な病因(パーキンソン病,薬剤,本態性振戦など)を伴う神経疾患である。若いプロの女性歌手が突然音声振戦を発症し、アルバムのレコーディングが困難になった症…
『喉頭粘液凝集を除去する6つのタスクの有効性』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 声帯に絡んだ粘液(粘液凝集、痰絡み)を除去するための激しい咳や咳払いとその代替動作を比較し、代替動作が除去に有効かどうかを、音声障害のある22人とない24人で調査。 激しい…
『声帯結節患者の手術前後の声帯振動時の粘液層のビデオ喉頭ストロボスコピーによる観察』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 声帯結節では、声帯表面に粘度の高い粘液の塊が現れることがよくある。声帯結節患者160人の手術前後の声帯粘膜層を比較し、その変化を分析…
『音声障害のある人の声帯粘液凝集』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 喉頭内視鏡検査でよく観察される声帯粘液の凝集について、音声障害患者54人で調査。尚、患者は粘液凝集により咳払いを行うことがあるが、これは声帯粘膜に有害であると考えられている。 音声障…
『喉頭緊張疲労症候群の患者における声帯振動中の粘液層の喉頭ビデオストロボ検査』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 喉頭緊張疲労症候群患者の声帯の粘液層を検査したところ、振動中に不均一な粘液表面が観察された。この音声障害がある研究参加者は、ない参加者と…