『BIDAR:聴取者はある男性がバイセクシュアルかどうかを声だけで判断できるか?』
バイセクシュアル男性の声や話し方がゲイ又はストレート男性の声と異なるか/識別できるかと、その男性性及び女性性を、ストレート男性の聴取者70人で調査。
結果、ゲイ/ストレート男性の声は識別できたがバイセクシュアル男性の声は識別できなかった。これは、ゲイ男性とストレート男性を声だけで判別できるという先行研究を支持するものである。
尚、バイセクシュアル男性の声は、ゲイ男性/ストレート男性と比べてより男性的であると評価された。
バイセクシュアル男性が判別されにくい理由として、①本来の声音や話し方をオープンにしていない可能性(LGBTQIA+コミュニティとの繋がりが少なく、アイデンティティの開示が少ないとの先行研究有り)、②マイノリティとして人口が少ないバイ男性の声や話し方がまだ広く認知されていない可能性がある。
人を同性愛/異性愛のどちらかに見做す傾向が世間一般に蔓延しており、バイセクシュアルが社会的に無視されることに繋がっている。「バイセクシュアルらしい声」は、差別の対象となる可能性があるが、一方でバイセクシュアルの不可視性を(ポジティブな意味で)覆す可能性もある。
参加者:ストレートの男性70人。
実験では、ゲイ/バイセクシュアル/ストレートのそれぞれ20人の男性の声の10〜15秒の録音サンプルを参加者に聞かせ、性的指向と男性性及び女性性の評価をさせた。
bidar:ある人物を観察することによりその人がバイセクシュアルかどうかを判別する能力。bisexualとradarのかばん語。類語にgaydarがある。
元ツイート:
BIDAR:聴取者はある男性がバイセクシュアルかどうかを声だけで判断できるか?https://t.co/ywPqAEVWCq
— 風地@毎日音楽の話を(も)しています (@huuchi) 2023年4月21日
バイセクシュアル男性の声や話し方がゲイ又はストレート男性の声と異なるか/識別できるかと、その男性性及び女性性を、ストレート男性の聴取者70人で調査。 pic.twitter.com/LPQptqWd2h
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