huuchiの音楽論文案内

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舞台俳優と発声訓練を受けていない対照者の声門上活動とスペクトル傾斜の比較

 

『舞台俳優と発声訓練を受けていない対照者の声門上活動とスペクトル傾斜の比較』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

発声訓練経験のある舞台俳優10人と経験のない対照群10人の声門上の活動を比較。


発声課題中に舞台俳優は喉頭咽頭のより高い活動を示した。これは過緊張性の挙動ではなく、スピーキングボイストレーニングに関連しているようだった。また、舞台俳優の喉頭の前後圧迫は内側(左右の)圧迫より大きかった。


この職業的発声中の声門上活動は、必ずしも喉頭の(病的な)機能亢進ではなく、望ましい声質を生成しながら声帯損傷を回避する戦略である可能性がある。


研究参加者:25歳〜45歳の20人(女性11人,男性9人)
内訳 少なくとも5年間のスピーキングボイストレーニングの経験のある健常な舞台俳優10人、健常な非俳優10人


“Furthermore, an A-P narrowing of the epilaryngeal tube has been reported to have a positive impact for vocal fold oscillation and vocal fold adduction.17–19 This narrowing produces a greater source-filter interaction and a higher vocal tract inertance, which have been associated with a more resonant voice quality and easy voice production.17–19(更に、喉頭管上部の前後狭窄は、声帯振動と声帯内転にプラスの影響を与えることが報告されている 17-19。この狭窄は、ソースとフィルターのより大きな相互作用と高い声道イナータンスを生み出し、より響く声質と容易な音声生成と関連している 17–19。)”


*声門上構造の活動亢進が発声にとって有害ではない可能性を示唆する先行研究のほとんどは歌声に関するもののため、この研究では話し声に関する調査を行った(声門上活動に関する話す訓練を受けた者と受けていない者の比較はこの研究が初めて)、とのことです。

 


元ツイート:

 

 

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