『音色を5つの生理学的パラメータに分解:ボーカルモード、メタリックな音色の量、密度の程度、喉頭のサイズ、及び音のカラーリング』
CVTの発声タイプ4種において、ピッチ,音量,母音をキープした状態での、明るい〜暗い音色を得るために必要な喉頭の調整をプロ歌手17人で調査。
声音の明暗は、喉頭の上げ/下げ,梨状窩の拡大/縮小,茎突咽頭筋と口蓋咽頭筋の間の距離の増加/減少,声道の(咽頭及び喉頭の)前後の狭まりの増加/減少,仮声帯の内側化/外側化,supraglottic funnel(声門上の漏斗状の空間)の深さの変化、に関連する声道空間のサイズの変化に関連していた。
女性歌手は男性歌手と比べて音色の変化が少なかった(より高いピッチでは、音色を変えるために使える声道ジェスチャが少ない)。
クラシックの歌唱は、音色を明るくする特徴と暗くする特徴の両方を示した。
歌手は喉頭の調整を利用して、声をより暗く/明るく色付けることにより、4つの発声タイプのそれぞれで様々な異なる音色表現を生み出すことが出来た。
参加者:Complete Vocal Techniqueの歌唱訓練を受けたプロ歌手の男性8人と女性9人
CVTの発声タイプ:ニュートラル Neutral、カービング Curbing、オーバードライブ Overdrive、エッジ Edge (=ベルト)
CVTの4種類の発声タイプは、金属的な音色がどの程度含まれるかで分けられている。メタリック成分が、ニュートラルはゼロ、カービングはハーフ、オーバードライブとエッジはフル。
*CVTのサイトで音声サンプルを聞くことが出来ます↓
https://cvtresearch.com/vocal-modes/general/
*これは声色の明暗をどう調節するかに関して、CVTの発声タイプを無視したとしても有用な論文だと思います。
元ツイート:
音色を5つの生理学的パラメータに分解:ボーカルモード、メタリックな音色の量、密度の程度、喉頭のサイズ、及び音のカラーリング https://t.co/in760S7vVY
— 風地@毎日音楽の話を(も)しています (@huuchi) 2023年11月11日
CVTの発声タイプ4種において、ピッチ,音量,母音をキープした状態での、明るい〜暗い音色を得るために必要な喉頭の調整をプロ歌手17人で調査。 pic.twitter.com/8TaPW5BXSN
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