huuchiの音楽論文案内

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ストロー発声による音声疲労の治療効果

 

『ストロー発声による音声疲労の治療効果』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

ストロー発声の効果を健常な25人で調査。1時間の発声タスク(PTP(発声閾値圧),EFFT(発声努力),DISC(喉頭不快感)の増加が観察された)の後に、10分間のストロー発声または発声の休息を行い比較した。


休息又はストロー発声後に、両群ともPTP,EFFT,DISCは減少したが、ストロー発声群の方がより明らかな改善が見られた。また、ストロー発声群は休息群より、平均呼気流量が増加しCQが低下した。


結論としてストロー発声は、声道内の空気力学を調整し、発声効率の向上、振動モードの最適化、音声疲労の軽減に繋がる。


PTP=phonatory threshold pressure=発声閾値圧:声帯振動が開始するために必要な最低限の声門下圧

EFFT=speaking effort level=発声時の努力:発声時の努力レベルを示す

DISC=laryngeal discomfort (level)=喉頭の不快感レベルを示す

CQ=closed quotient=声門閉鎖時間率

straw phonation=ストロー発声:SOVTE(semi-occluded vocal tract exercise)の一種

 


元ツイート:

 

 

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