『プロ歌手における声帯伸張の予測因子としての輪状甲状関節タイプ:CTJタイプは声帯伸張に影響を与える』
輪状甲状関節は3タイプ(ガッチリ安定A型、やや不安定なB型、不安定なC型)。プロの女性歌手の母音持続発声時の声帯伸長度は、話声位のoct上ではA14%・B/C13%と同等、2oct上では8%・4%と有意な差。つまり特に高音では、関節の安定度によって声帯の伸び率が異なる。
なぜB/C型は高音で声帯の伸び率が低いのか。それは関節が不安定なために、甲状披裂筋の収縮によって甲状軟骨が後ろへ引っ張られてズレ、声帯の伸長が減るから。Aは関節が安定して動かないので、声帯は伸ばされたまま。
輪状甲状関節(CTJ)のタイプ別の特徴をざっくり言うと>
A型:隆起し中央に凹みがある関節面を持ち、強い関節包も備えている。
B型:輪状部の関節面は平らで軟骨性、疎な皮膜組織を持つ。
C型:Bと同じく関節面は平らで、はっきりした関節面は無く、皮膜結合組織も無い。
元ツイート:
輪状甲状関節は3タイプ(ガッチリ安定A型、やや不安定なB型、不安定なC型)。プロの女性歌手の母音持続発声時の声帯伸長度は、話声位のoct上ではA14%・B/C13%と同等、2oct上では8%・4%と有意な差。つまり特に高音では、関節の安定度によって声帯の伸び率が異なる。https://t.co/N3f89Rcvh2 pic.twitter.com/DRh9XpcrA2
— 風地@毎日音楽の話を(も)しています (@huuchi) 2020年6月16日
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