huuchiの音楽論文案内

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歌手における歌唱ジャンルと音声外傷性声帯病変の関連

 

『歌手における歌唱ジャンルと音声外傷性声帯病変の関連』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

歌のジャンルによって音声外傷性声帯病変の、①発生率が異なるか、②種類が異なるか、を調査。


研究①:発声障害のある歌手712人のうち191人(26.8%)が音声外傷性声帯病変と診断された。カントリー及びフォーク/ゴスペル及びジャズ/ミュージカルの歌手は音声外傷性声帯病変の率が高かった。


研究②:音声外傷性声帯病変/ポリープ/囊胞性病変のある歌手443人において、病変の種類はジャンル間で偏りがあった。合唱歌手/ミュージカル歌手と比較して、ゴスペル歌手はポリープの割合が有意に高く、オペラ歌手は囊胞性病変の割合が有意に高かった。


ゴスペル歌手のポリープ発生率の高さは、歌い方の力強さと急性障害の傾向を示している可能性があり、オペラ歌手の囊胞性病変発生率の高さは、障害の性質がより慢性的であることを示している可能性がある。


エビデンスレベル: 4 Laryngoscope, 2022.

②には声帯結節は含まれていない。

 


元ツイート:

 

 

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