huuchiの音楽論文案内

音楽関連の論文案内ツイートを記事にまとめています。過去ツイも順次追加中。

プロ歌手のホルモン関連発声障害に対する共鳴法の効果:パイロット研究

 

『プロ歌手のホルモン関連発声障害に対する共鳴法の効果:パイロット研究』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

女性プロ歌手(月経前10人,閉経後10人)への共鳴法の効果を調査。結果、両群のSVHI67%減,RAP57%減,MPT&声域が伸長。共鳴法はホルモン関連症状があるプロ女性歌手への発声改善効果があると考えられる。


閉経前の参加者10人については、エストロゲンレベルが低下し、声帯が最も重度の浮腫及び機能障害を有すると考えられる、月経前または月経周期の25〜27日目にデータ収集が行われた。


SVHI=Singing Voice Handicap Index
RAP=Relative Average Perturbation

 

共鳴法=Resonance Voice Therapy=RVT
“鼻腔共鳴を用いて,発声訓練を行う方法.ハミングで導入し,鼻音[m]へ移行,さらに日常会話へと移行していく.共鳴を意識することで喉頭の負担を減らし,効率良い発声法を習得する”
『音声障害の外科的治療とリハビリテーション』 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/121/6/121_818/_pdf

 

 

元ツイート:

 

 

この記事及び元ツイートは論文(の存在)を紹介するだけの簡単なものですので、詳しい内容についてはリンクから元の論文を参照してください。

甲状腺切除後の首の不快感と声の変化への創傷マッサージの効果

甲状腺切除後の首の不快感と声の変化への創傷マッサージの効果』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

甲状腺全摘患者に創傷マッサージ→外科的癒着、音声/嚥下障害スコア、話声位、声域などに有意な回復が見られた。甲状腺切除後の局所癒着の軽減は、首の不快感や声の変化からの回復に役立つ可能性がある。


癒着により喉頭の動きが制限され、首の不快感や声の(望まない)変化が起こる。

 

行ったマッサージは、A.癒着部位の円形マッサージ、B.癒着部位の垂直マッサージ、C.皮膚切開部位の垂直マッサージ。術後4〜12週間行われた。

 

参加者内訳:甲状腺全摘術を受けた女性45人(マッサージを受けた実験群21人/対照群24人)

 

 

元ツイート:

 

 

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音楽家と非音楽家の姿勢安定性とバランスの比較

 

『音楽家と非音楽家の姿勢安定性とバランスの比較 』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

演奏姿勢の特徴を楽器ごとに調査。ピアノの23%,ヴァイオリン及びヴィオラの25%,ギターの33%は体重分布が大幅に左に偏っており(対照群は9%)、チェロ及びコントラバスの23%と打楽器の33%は右に偏っていた(対照群は5%)。


歌手,木管楽器,金管楽器,フルートでは、対照群と比較して姿勢の偏りは見られなかった。


楽器の種類によって、特定のアンバランスな姿勢パターンが存在することが示された。姿勢の偏りは後々の姿勢の障害に繋がる可能性があり、姿勢の安定性とバランスを改善するための予防活動を、楽器演奏時のみならず演奏時以外でも楽器教育の中で行う必要がある。


参加者:音楽学生346人、対照群44人
調査では、楽器を演奏していない時の参加者の姿勢とバランスが測定された。


upper strings:高音域を担う弦楽器、ヴァイオリン及びヴィオラ
lower strings:チェロとコントラバス

 


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オペラテナーのモーダルレジスタとファルセットレジスタにおける声道断面積関数とフォルマント周波数

 

『オペラテナーのモーダルレジスタとファルセットレジスタにおける声道断面積関数とフォルマント周波数』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

テナー歌手10人がF4を1.モーダル/2.ファルセットで歌った際の声道を調査。結果、声道形状は1と2で異なり、1は唇の開口部と口腔が広く、第1フォルマント周波数が高かった。


調査方法:母音/a/でF4(349Hz)の持続音を各レジスタで歌った際の声道形状を比較。

参加者:プロのオペラテナー歌手10人。

 


元ツイート:

 

 

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心血管バイオマーカーに対する歌唱の急性効果

 

『心血管バイオマーカーに対する歌唱の急性効果』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

心臓血管の健康に関わるバイオマーカーへの歌唱の影響を、歌唱者60人の14分間の歌唱前後の測定により調査。結果、歌唱後はfRHIが有意に増加、軽い運動と同様のHRVパターンが見られ、歌唱による血管機能の急速な改善が示された。


血管内皮機能に異常のある歌唱者では、より顕著な改善が認められた。


fRHI=Framingham reactive hyperemia index:血管内皮機能の指標
HRV=Heart rate variability=心拍変動

 


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現代商業音楽とクラシックの歌声からの感情認識

 

『現代商業音楽とクラシックの歌声からの感情認識』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

CCM(ポピュラー音楽)とクラシック音楽のそれぞれの歌唱スタイルの歌声における感情(怒り、悲しみ、喜び、優しさ、ニュートラル)の認識率を調査。CCMの歌声の感情認識率は34.5%で、クラシックの24.5%より高率だった。


ピッチが高いほど喜びや怒りとして認識されやすく、ピッチが低いほど悲しみとして認識されやすかった。


参加者:プロ歌手13人(女性11人/男性2人)、聴取者29人
各聴取者はクラシックとCCMの計312の短い音声サンプルを聞き、感情認識を尋ねられた。このリスニングテスト(N=9048)全体の正答率は30.2%だった。

 

 

元ツイート:

 

 

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健常な歌手の発声中の声門上運動の分析

 

『健常な歌手の発声中の声門上運動の分析』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

健常なクラシック歌手36人(S11/Ms11/T6/Br8)の発声時の声門上部圧迫を評価。内側への(左右の)圧迫は、男性の特にテナー/大きな声/高音/母音a発声時で多かった。前後の圧迫は男性の特にバリトン/大きな声/母音aの発声中で多かった。


前後圧迫についてはピッチによる違いは無かった。
前後圧迫と内側圧迫の相関関係が示された。
声門上部機能亢進は健康な歌手にも存在する。機能亢進に影響する要因を認識することは、機能亢進が患者の声の病理に本当に寄与しているのかを理解するのに役立つと思われる。

 


元ツイート:

 

 

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