huuchiの音楽論文案内

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ミックスレジスタ,チェストレジスタ,ファルセットレジスタの違い:マルチパラメトリック研究

 

『ミックスレジスタ,チェストレジスタ,ファルセットレジスタの違い:マルチパラメトリック研究』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

チェスト,ミックス,ファルセットの発声メカニズムを歌手12人で調査。結果、ミックスにはチェストやファルセットとは区別できる、独自の発声メカニズムがあることが判明した。


声門下圧(PSub)はチェストで最も高く、MFRはファルセットで最も高かった。
ミックスのPSubはファルセットと同程度に低く、ミックスのMFRはチェストと同程度に低かった。
ミックスのOQはチェストより高くファルセットより低かった。
ミックスの倍音構造はチェストとファルセットの中間だった。


声帯の空気力学的メカニズムと振動パターンから、それぞれのレジスタには違いがあることが分かった。
ミックスはチェストやファルセットよりも空力的に効率の良い発声であり、より高い周波数でミックスボイスを使用することは、芸術的な利点があるのみならず、音声障害の予防にも役立つと考えられる。


参加者:プロ/セミプロ/アマチュアの歌手及び歌唱教師12人(男性6人,女性6人)

MFR=mean flow rate=平均呼気流率
OQ=open quotient=声門開放時間率


〈声区を表す様々な用語〉
*日本語のミックスボイスを表す言葉の、chuseikuは中声区のこと、hannuraは半裏(長唄などで使われる)のことです。

 

 

元ツイート:

 

 

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