『早産が発声に関わる喉頭の発達に及ぼす影響』
早産児の「早産のみに起因する音声障害」について、15の関連論文のスコーピングレビューを行った。結果、在胎週数や出生後の発声に応じて、喉頭の骨格の発達や声門の形状と声帯の組織構造に違いがあることが確認された。
喉頭の発達は少なくとも妊娠28週までに起こる。喉頭骨格と声帯の成熟速度は異なる。28週目までの早産は、喉頭の骨格の発達及び声帯の分化の進みを停止または変更させる可能性がある。
正期産児では生後2〜3ヵ月で始まる粘膜固有層の分化過程が、早産であることによって阻害されるかどうかは、現時点では不明であった。
早産児は出生後すぐに発声しない場合があり、これも喉頭の発達に影響を与える可能性がある(粘膜固有層の分化は発声によって促される)。
妊娠25週目の時点で胎児に仮声帯が存在することは、これらの構造が早期に発達していることを示している。これは早産児における仮声帯発声率の高さの一因となっている可能性がある。
声帯黄斑は発声による声帯力学的ストレス要因から声帯を保護するタンパク質を合成するとの仮説が立てられている。早産ではこのタンパク質の濃度が低下し、音声外傷に対する感受性が高まる可能性がある。
早産児の音声障害は通常は新生児期の気管挿管または動脈管開存症(PDA)の外科的結紮に関連しているが、この研究はそれ以外の、早産のみによって引き起こされる可能性のある音声障害について、解剖学的及び生理学的原因を確かめるために行われたレビューである。
元ツイート:
早産が発声に関わる喉頭の発達に及ぼす影響 https://t.co/g53wPcHRXQ
— 風地@毎日音楽の話を(も)しています (@huuchi) 2024年1月2日
早産児の「早産のみに起因する音声障害」について、15の関連論文のスコーピングレビューを行った。結果、在胎週数や出生後の発声に応じて、喉頭の骨格の発達や声門の形状と声帯の組織構造に違いがあることが確認された。
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