『チェストとファルセットの声区間のピッチジャンプ:ヒトの生体喉頭と摘出喉頭からのデータ』
チェストレジスタ(M1)とファルセットレジスタ(M2)の急激な遷移(ジャンプ)について、切除されたヒト喉頭と生きた被験者3人(女性1人,男性2人)で調査。
実験では、自発的制御無しで発生するピッチ変化を調査することが目的であったため、参加者は、そのいずれもが経験がないヨーデルのピッチジャンプテクニックを模倣する(チェストボイスの任意の高さで持続発声し、特定の音程を狙わずにファルセットボイスと行き来する)よう求められた。
摘出喉頭のデータから、声帯の張力が小さく徐々に変化すると、声区とピッチが突然変化する可能性があることが分かった。これは声区ジャンプが声帯の振動メカニズムの分岐の表れであることを示す証拠である。
上方の声区ジャンプは下方のそれよりも高いピッチと張力で発生した。チェストとファルセットは、声帯の縦方向の張力の特定の範囲内で、実質的に同一の喉頭調整で生成できる。
ジャンプ間隔は参加者3人で異なることが判明した(女性では0〜5半音、男性では、1人は5〜10半音、もう1人は10〜17半音)。これらの違いは、参加者の声帯の声帯力学的特性の違いによると考えられる。
ジャンプ間隔が狭いことは、女性参加者のチェストからファルセットへのスムーズな遷移に関連していた。
参加者:バスバリトンの男性オペラ歌手兼声楽教師、バリトンの男性歌唱学生、メゾソプラノの女性声楽教師
元ツイート:
チェストとファルセットの声区間のピッチジャンプ:ヒトの生体喉頭と摘出喉頭からのデータ https://t.co/d8IVJQsej5
— 風地@毎日音楽の話を(も)しています (@huuchi) 2024年1月18日
チェストレジスタ(M1)とファルセットレジスタ(M2)の急激な遷移(ジャンプ)について、切除されたヒト喉頭と生きた被験者3人(女性1人,男性2人)で調査。 pic.twitter.com/cEN87ZX02u
この記事及び元ツイートは論文(の存在)を紹介するだけの簡単なものですので、詳しい内容についてはリンクから元の論文を参照してください。