huuchiの音楽論文案内

音楽関連の論文案内ツイートを記事にまとめています。過去ツイも順次追加中。

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

イランの伝統的な歌手におけるタハリールの生成障害の治療としての喉頭手技療法

『イランの伝統的な歌手におけるタハリールの生成障害の治療としての喉頭手技療法』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov タハリール唱法の歌唱困難と、甲状軟骨ー舌骨間スペースの短縮およびオトガイ下複合体と胸鎖乳突筋の緊張が関連。LMT治療後は上記スペース拡大お…

声帯麻痺後のTension Imbalanceによる嗄声に対し音声治療が奏効した2症例

『声帯麻痺後のTension Imbalanceによる嗄声に対し音声治療が奏効した2症例』 https://www.jstage.jst.go.jp/article/larynx/32/01/32_52/_pdf ※Tension Imbalance=左右声帯のテンション不均衡 “Flow phonation を主体とした音声治療”“約2週間に1回,1回40…

外転型痙攣性発声障害に対する音声治療

『外転型痙攣性発声障害に対する音声治療 』 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjlp1960/44/3/44_3_172/_pdf “外転型痙攣性発声障害(abductor dysphonia,以下,外転型SDと略す)は,発話中,無声化や気息性嗄声などが間欠的に生じる疾患である 1~3).これら…

若年者及び老年者のヒト声帯におけるヒアルロン酸の濃度

『若年者及び老年者のヒト声帯におけるヒアルロン酸の濃度』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 男女の若年者19人/老年者20人の、声帯筋/声帯靭帯/粘膜層のヒアルロン酸HAの濃度分布を調査。HA濃度は、全サンプルで筋と比較して粘膜層と靭帯で高かった。 女性は筋と比…

ヒト声帯におけるヒアルロン酸分布の性差

『ヒト声帯におけるヒアルロン酸分布の性差』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 老若男女25人の声帯の表層の上皮から深層の筋までのヒアルロン酸HAの分布を調査。男性と比べ女性は表層のHA濃度が低い。これは振動による外傷や乱用からの保護作用の少なさを意味し、女…

ヒト声帯におけるヒアルロン酸の濃度と分布

『ヒト声帯におけるヒアルロン酸の濃度と分布』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 声帯の前/中/後部のHA濃度を調査。各所で女性は男性より高いHA濃度を示し、全体的なHA濃度は2倍あった。女性の高いHA濃度は衝撃吸収に関連している可能性があり、これは特徴的な高周…

持続母音発声時の内視鏡下喉頭所見のスコア化によるmuscle tension dysphoniaに対する音声治療の効果の検討

『持続母音発声時の内視鏡下喉頭所見のスコア化によるmuscle tension dysphoniaに対する音声治療の効果の検討』 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjlp1960/44/4/44_4_292/_pdf “muscle tension dysphonia(以下MTD)は,発声時に,喉頭の筋肉の過剰な緊張…

肥満及び若年喘息患者の呼吸負荷:横隔膜の運動力学研究

『肥満及び若年喘息患者の呼吸負荷:横隔膜の運動力学研究』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 肥満33人/喘息26人/健常14人の呼吸機能等を比較。最大換気量は肥満群/喘息群で有意に低かった。喘息群と比べ肥満群は横隔膜が厚く筋肥大しており、これは肥満による慢性…

プロのオペラ歌手の声に関する加齢の側面-予備調査結果

『プロのオペラ歌手の声に関する加齢の側面-予備調査結果』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov オペラ歌手の年配者58人/若年者42人の声を比較。F0は年配女性歌手で減少したが年配男性歌手はあまり変わらず。ジッタ/シマに差はなし。MPTは年配女性歌手が若年歌手より長…

年齢と周波数がプロの歌手の甲状軟骨にどのように影響するか

『年齢と周波数がプロの歌手の甲状軟骨にどのように影響するか』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 甲状軟骨は柔軟性があり、歌手が若くて高いピッチであるほど変形の度合いも高い。年齢が高くなるほど喉頭が変形せず(骨化が進んでいるためか)、これは年配の歌手が…

バイオリニストにおける顎関節症と演奏不安との関連

『バイオリニストにおける顎関節症と演奏不安との関連』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov プロ及びセミプロのバイオリニスト93人の顎関節症と演奏不安の関連を調査。結果、50人(58%)が顎関節症であり、顎関節症と演奏不安には有意に関連していた。 演奏不安が最も多…

発声中の喉頭管上部の形状と放射音圧レベルの関係は性別によって異なる

『発声中の喉頭管上部の形状と放射音圧レベルの関係は性別によって異なる』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 男女5人ずつのクラシック歌手の、3種類のラウドネス条件での発声時の喉頭をMRIで記録。結果、男性歌手は音圧レベル(dB)を上げると喉頭管上部を狭くする傾…

歌声の喉頭生体力学

『歌声の喉頭生体力学』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 健康な歌手100人の歌唱中の喉頭緊張を調査。クラシック(合唱/声楽/オペラ)歌手は非クラシック(ジャズ及びポップス/ミュージカル/ブルーグラス/カントリー及びウエスタン/ロック及びゴスペル)歌手より筋緊張…

正常な若年成人と高齢者の咽頭壁の違い

『正常な若年成人と高齢者の咽頭壁の違い』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 安静時の喉頭と舌骨の間の距離は高齢者の方が大きく、嚥下中に咽頭が最大に拡張した時の咽頭の前後幅も高齢者の方が大きい。高齢者は咽頭後壁が薄く、若者と同じように収縮することはない…

ピッチ制御に対する動的喉頭運動の影響

『ピッチ制御に対する動的喉頭運動の影響』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 健常な成人男性8人のピッチ上昇時の舌骨/甲状軟骨/輪状軟骨の移動距離を分析し、輪状甲状軟骨間距離と比較した。結果、舌骨及び喉頭軟骨の前-垂直移動は、輪状甲状軟骨間距離よりピッチ上…

F0調節の生理機構に関する磁気共鳴画像(MRI)の分析

『F0調節の生理機構に関する磁気共鳴画像(MRI)の分析』 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasj/50/4/50_KJ00001456917/_pdf “喉頭の高さの変化は1オクターブ当たり,被験者Aでは19.4mm,被験者Bでは29.9mm,被験者Cでは10.8mm” “F0の上昇時には舌…

頻繁な歌唱が声の老化に及ぼす緩和効果

『頻繁な歌唱が声の老化に及ぼす緩和効果』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 20-93歳の72人の健康な非喫煙者の歌唱頻度と声の質を調査。年齢の影響は多くの音響パラメータで観察され、性差が顕著だった。頻繁に歌うことで、殆どの音響パラメータ上の加齢の影響が緩…

歌の経験はRSSTスコアに影響する

『歌の経験はRSSTスコアに影響する』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 歌手55人と非歌手141人(平均年齢60.1±11.7歳)の嚥下能力を調査。RSST(反復唾液嚥下テスト)において両者には有意差があった。この調査結果は、歌が嚥下反射の誘導性に関連する嚥下調節の改善と相…

高齢者に対する頸部等尺性収縮手技 (chin push-pull maneuver) による嚥下訓練 

『高齢者に対する頸部等尺性収縮手技 (chin push-pull maneuver) による嚥下訓練 』 cir.nii.ac.jp “下顎を支え前頸部舌骨上下筋群と胸鎖乳突筋に等尺性収縮の運動負荷を短時間に行うことにより嚥下機能の改善”“年齢とともに胸骨に近づいた舌骨・甲状軟骨の…

軽症嚥下障害例に対する訓練法の検討

『軽症嚥下障害例に対する訓練法の検討』 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibi1954/53/6Supplement2/53_S128/_pdf 顎を引いてもらって、それと拮抗するように施術者が顎を持ち上げるようにする訓練を行うと、全例とも喉頭の位置が高くなったとのこと…