『F0調節の生理機構に関する磁気共鳴画像(MRI)の分析』
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasj/50/4/50_KJ00001456917/_pdf
“喉頭の高さの変化は1オクターブ当たり,被験者Aでは19.4mm,被験者Bでは29.9mm,被験者Cでは10.8mm”
“F0の上昇時には舌骨上筋 (舌骨に上方から付着する筋肉群)が舌骨を前方に引くことによって声帯の伸張を促進する6)。一方,F0の下降時には舌骨下筋(舌骨に下方から付着する筋肉群)の活動が起こることが知られており7),8),喉頭を引き下げる作用が何等かの仕組みにより声帯の短縮をもたらす”
“頚椎の湾曲により輪状軟骨が十分回転できる場合には甲状軟骨はほとんど回転せず,輪状軟骨の回転だけでは声帯長の変化が不十分な場合に甲状軟骨が回転して補償している”
“喉頭の高さを固定した場合は,F0下降に伴い第2〜5頸椎が大きく前方に移動しているのが分かる。輪状軟骨の後板の上半分は第5頸椎が接しており,輪状軟骨の上半分が前方に押し出されることによって輪状軟骨が声帯長を減少させる方向に回転すると考えられる。”
“頸椎の湾曲以外の輪状軟骨をF0下降の方向に回転させる要因としては,輪状甲状筋(CT)の弛緩が考えられる。しかし,周波数の低い領域でも同様に見られることから,輪状咽頭筋(CP)の収縮によって生じた膨らみによる輪状軟骨の回転など,その他の要素も存在すると考えられる”
ツイート主による補足:
念のために補足しますが、輪状咽頭筋とは下咽頭収縮筋の輪状咽頭部のことです。下咽頭収縮筋には他に甲状咽頭部(筋)もあります。
元ツイート:
F0調節の生理機構に関する磁気共鳴画像(MRI)の分析 https://t.co/fxuNWGoW21
— 風地@毎日音楽の話を(も)しています (@huuchi) 2022年2月4日
“喉頭の高さの変化は1オクターブ当たり,被験者Aでは19.4mm,被験者Bでは29.9mm,被験者Cでは10.8mm”
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