huuchiの音楽論文案内

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声帯内転と固有振動数の制御における甲状披裂筋と外側輪状披裂筋の相互作用

 

『声帯内転と固有振動数の制御における甲状披裂筋と外側輪状披裂筋の相互作用』

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

甲状披裂筋(TA)と外側輪状披裂筋(LCA)が声帯の内転と振動数の変化に与える影響を3D有限要素モデルで調査。

 

結果、LCA収縮では披裂軟骨の下内側への揺動運動が生じ声門後部が内転するが、声帯の振動数には殆ど影響を及ぼさないことが示された。
対照的にTAの収縮では、声帯は声門正中に向かって内旋し、声帯の前部が内転し、振動数は大幅に増加した。

 

一般にTAの収縮による声帯の内側の膨らみによって声帯の前方部分を内転させると考えられているが、この研究では、輪状披裂関節(CAJ)の制約により、TA収縮が声帯内側を声門正中に向かって回転させることが示された。

TA収縮によるこの内側回転と、声帯の膨らみの二次的な寄与が、声門前部の完全閉鎖を可能にした。

 

しかし、このTA内転は声帯の短縮と顕著な硬化によって行われており、LCA活性化による披裂軟骨の揺動運動に抵抗した。
その結果、LCA活性化が中程度〜高いレベルの場合には、TA収縮は膜様部後部の外転効果を示した。

 


元ツイート:

 

 

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