『パーキンソン病における声道特性』
音声振戦(声の震え)はパーキンソン病の言語・音声症状複合体と強く関連している。この研究では、この問題に関する文献のレビューを行い、更に、経鼻内視鏡による声道構造の評価を用いた研究結果を報告する。
パーキンソン病において、喉頭筋電図を用いた検査では、聴覚的に知覚される場合でも、声帯筋及び輪状甲状筋の振戦は確認されていない。パーキンソン病の音声振戦は、声道の他の部位が声帯の振戦の発生により直接的に寄与している可能性がある。
経鼻内視鏡を用いた振戦の評価では、口蓋、舌根、喉頭、声帯、披裂軟骨に振戦が確認された。これまでの文献では、パーキンソン病の音声振戦の原因は声帯及び/または喉頭にあると単純に想定されていた。この研究のデータは、その想定が誤りであることを示唆している。
/a/発声時の垂直喉頭振戦と/s/発声時の披裂軟骨振戦は、パーキンソン病患者と神経学的に健常な対照群を区別する上で有用であった。パーキンソン病患者の垂直喉頭振戦は、Perezら[16]の研究でも割合が高いことが示されている。
この研究における興味深く新たな発見は、無声音課題(/s/)において、評価者が披裂軟骨に注目することで、振戦が識別可能だったことである。
持続的な/s/では、披裂軟骨は通常は開いた状態だが僅かに内転した位置に保持されるため、披裂軟骨にフォーカスした持続的な/s/課題は、喉頭の「姿勢 postural」課題と見做すことができる。
元ツイート:
パーキンソン病における声道特性 https://t.co/nkLI0X52E6
— 風地@毎日音楽の話を(も)しています (@huuchi) 2025年8月4日
音声振戦(声の震え)はパーキンソン病の言語・音声症状複合体と強く関連している。この研究では、この問題に関する文献のレビューを行い、更に、経鼻内視鏡による声道構造の評価を用いた研究結果を報告する。 pic.twitter.com/qcM7O4b2yS
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