huuchiの音楽論文案内

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声のゆらぎの測定値に対する頭部伸展と舌突出の影響

 

『声のゆらぎの測定値に対する頭部伸展と舌突出の影響』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

基本周波数/ジッター/シマーに対する頭部伸展と舌突出の影響を女性49人/男性66人で調査。結果、頭部伸展は基本周波数の増加とゆらぎの減少に関連し、舌突出は基本周波数の低下とゆらぎの増加に関連していた。
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〈基本周波数について〉
頭部伸展は、男性の場合、舌の位置に関わりなく基本周波数の増加と関連。女性の場合は舌の位置がニュートラルの場合に基本周波数が顕著に増加。
舌突出は、頭の位置に関係なく基本周波数低下と関連していたが、舌突出+頭部伸展の時に最も基本周波数が低下した。


頭部伸展が舌突出よりも基本周波数への影響が大きいように見えるという結果は、本田 15) が主張するように、頭部伸展の影響を受ける可能性が最も高い舌骨喉頭複合体の位置が、基本周波数を上下させる主な要因である可能性があることを示唆している。


〈ジッター、シマーについて〉
舌突出+頭部伸展の場合、男性はシマー減少、女性はジッターとシマー減少と関連。
舌突出+頭部位置ニュートラルの場合、男性のシマー増加、女性のジッターとシマーの増加と関連。


こうした測定値に対する頭と舌の位置の影響における性差は、男女の基本周波数の違いに部分的に関連している可能性があり、より高い基本周波数を持つ声の方が頭と舌の位置の影響を受けやすいことが示唆された。

 

元ツイート:

 

 

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