『歌唱のコントロールパネルとしての鼻の筋肉組織-なぜクラシック歌手は特殊な顔の表情を使うのか?』
クラシック歌手が声種/ピッチ/母音に依存せず行っているように見える、歌唱時に鼻孔を広げ頬を上げた特徴的な「歌手の表情」について調査。
クラシック歌手3人/非歌手2人の全参加者は「歌手の表現」中に軟口蓋を上げ咽頭口(下咽頭)/喉頭口/声門を広げた。クラシック歌手は鼻と顔の筋と喉頭の間の呼吸や匂いに関する繋がりを利用して硬起声や力み発声を避け、声帯の比較的緩い内転が特徴のミックスレジスタ(頭声)の生成を助けている可能性。
1枚目の歌手の画像は、A.アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ)、B.マッティ・サルミネン(バス)、C.ロベルト・アラーニャ(テノール)、D.エリーナ・ガランチャ(メゾソプラノ)。「歌手の表情」の例示のために、Youtube動画から切り出した画像が論文冒頭に掲載されている。
ツイート主による余談①:
「ミックスレジスタ(頭声)」ってどういうこと🤔と思った方はこちらを参照してください>
<喉頭メカニズムに応じたレジスターの分類>
— 風地@毎日音楽の話を(も)しています (@huuchi) 2021年7月12日
歴史的にこれまでに登場してきた様々なレジスター名を、学術的な分類であるM0〜M3に分けて一覧にしたもの。この表ではミックスボイスはM1とM2に含まれている。
by.喉頭振動メカニズム:声区の概念の再検討 https://t.co/y8ZV56PtDf pic.twitter.com/bGm6PUNCJ7
ツイート主による余談②:
先日紹介したこの鼻と頭の共鳴に関する研究も併読すると良いと思うので、繋げておきます。同じ研究者によるもので、こちらの方が新しいです。どちらも全文がpdfで無料公開されています。>
クラシック歌唱における「頭部共鳴」と「インポスト」の鼻腔内視鏡研究 https://t.co/xilVfUQZ9Z
— 風地@毎日音楽の話を(も)しています (@huuchi) 2022年1月20日
クラシック歌唱教育では正確な定義の無い多くの概念を使用している。この研究ではその中の「頭部共鳴」と「インポスト」の実態を調査した。 pic.twitter.com/Ixiw3otGpO
元ツイート:
歌唱のコントロールパネルとしての鼻の筋肉組織-なぜクラシック歌手は特殊な顔の表情を使うのか?https://t.co/DgVlYHgTGv
— 風地@毎日音楽の話を(も)しています (@huuchi) 2022年1月22日
クラシック歌手が声種/ピッチ/母音に依存せず行っているように見える、歌唱時に鼻孔を広げ頬を上げた特徴的な「歌手の表情」について調査。 pic.twitter.com/aikB9UzY5B
この記事及び元ツイートは論文(の存在)を紹介するだけの簡単なものですので、詳しい内容についてはリンクから元の論文を参照してください。