『シルク微粒子ヒアルロン酸材料を用いた声帯内注入術後12か月後の転帰の前向き研究』
片側声帯麻痺に対して広く行われている声帯内注入術で使用される注入材の中の、シルクプロテイン微粒子及びヒアルロン酸を主成分とする新規材料silk-HAの、使用後の転機を調査した。
silk-HAは細胞浸潤と組織沈着の性質があり、声帯の持続的な内側化の効果が示唆されている。
片側声帯麻痺患者17人がsilk-HAを用いた手術を受け、そのうち12人が12ヵ月以上の追跡調査を受けた。
術後12ヵ月以上の治療効果の持続が認められたのは7人だった。
VHI-10の持続的な改善が見られた7人中5人は、12ヵ月時点で、声門の完全またはほぼ完全な閉鎖状態を示した。2人は声門間隙が僅かに(1mm未満)認められた。
結論として、silk-HAを用いた声帯内注入術は、12ヵ月経過後も、片側声帯麻痺の音声の状態を持続的に改善する可能性がある。一部の患者では治療効果の持続期間は3〜4ヵ月であり、効果の持続性を予測する臨床因子については、さらなる検討が必要である。
参考:
『The Laryngoscope日本語版Vol.22 No.1 2025』
https://www.kyorin-medicalbridge.jp/academicinfo/laryngoscope/
元ツイート:
シルク微粒子ヒアルロン酸材料を用いた声帯内注入術後12か月後の転帰の前向き研究 https://t.co/ZUrgEFRFgN
— 風地@毎日音楽の話を(も)しています (@huuchi) 2025年6月23日
片側声帯麻痺に対して広く行われている声帯内注入術で使用される注入材の中の、シルクプロテイン微粒子及びヒアルロン酸を主成分とする新規材料silk-HAの、使用後の転機を調査した。 pic.twitter.com/SpRYzibxpy
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