huuchiの音楽論文案内

音楽関連の論文案内ツイートを記事にまとめています。過去ツイも順次追加中。

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

歌唱におけるザラザラした声質効果の喉頭ストロボスコープによる調査とその統計的認識可能性

『歌唱におけるザラザラした声質効果の喉頭ストロボスコープによる調査とその統計的認識可能性:喉頭ストロボスコープイメージングとパネル評価を使用した、ディストーション、グロウル、ラトル、グラントの解剖学的および生理学的記述と視覚的認識可能性の…

青年期における加齢に伴う声の変化に影響されない声の個性の識別

『青年期における加齢に伴う声の変化に影響されない声の個性の識別』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 発声器官の成長により声が変化する青年期(10代前半〜20代前半)であっても変化することのない声の個性を調査。結果、1~2kHzと4~6kHzの周波数域に強固な声の個性…

ヒューマンビートボックスにおける咽喉頭の挙動のビデオファイバースコープ研究

『ヒューマンビートボックスにおける咽喉頭の挙動のビデオファイバースコープ研究 』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 男性2人女性1人のヒューマンビートボクサーの発音中の声道を観察。解剖学的/力学的な観点から、ビートボクサーは咽喉頭の全ての構造を別々に動か…

Beatalkテクニックの紹介:ビートボックスの音とリズムを使用し知的障害のある成人の発話特性を改善する

『Beatalkテクニックの紹介:ビートボックスの音とリズムを使用し知的障害のある成人の発話特性を改善する』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 中程度知的障害と低い音声明瞭度の成人6人をBeatalk群/同6人を従来療法群に割り当て6週間の言語療法を行った。結果、Beat…

先天性構音障害の若年成人の発話特性の改善:構音訓練とBeatalk法を比較した探索的研究

『先天性構音障害の若年成人の発話特性の改善:構音訓練とBeatalk法を比較した探索的研究』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 様々な要因による先天性の構音障害と低い音声明瞭度の成人6人をBeatalk群/同6人を構音訓練群に割り当て8週間の治療を行った。結果Beatalk…

妊娠に伴って音声の変化をきたした2症例

『妊娠に伴って音声の変化をきたした2症例』 cir.nii.ac.jp 妊娠性喉頭障害により話声位が低下した症例の報告。症例1: 33歳、話声位127Hz(C3の少し下)、声域118~511 Hz、器質的病変無し、アンドロステロン値が正常の2倍。1年後の話声位152Hz、声域141~555H…

ヒト声帯サブユニットにおける性ホルモン受容体の発現

『ヒト声帯サブユニットにおける性ホルモン受容体の発現』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 42(男女21ずつ)の声帯の、粘膜上皮EP/固有層浅層SLP/声帯靭帯VL/黄斑MFの、アンドロゲン/エストロゲン/プロゲステロン受容体を調査。結果、どの受容体も主にMF/VLに存在…

プロのゴスペル歌手のビブラート

『プロのゴスペル歌手のビブラート』https://semanticscholar.org/paper/O-VIBRATO-DE-CANTORES-PROFISSIONAIS-DA-M%C3%9ASICA-Silva-Ca%C3%A7ador/f30aa4109d0c1cf00c1085dd353bf635d7c0212d 2つの主要なゴスペルスタイルのプロ歌手20人のビブラートの特徴…

閉経が声の質に与える影響

『閉経が声の質に与える影響』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 閉経前の女性34人と閉経後(ホルモン療法を行っていない)の女性38人の声を比較し、閉経が声に及ぼす影響を調査。年齢を揃えた場合、閉経後の声は閉経前と比べ、phonation quotient(肺活量を最長発声持…

クラシック歌手の広背筋と胸鎖乳突筋の活動パターン

『クラシック歌手の広背筋と胸鎖乳突筋の活動パターン』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 6人の女性クラシック歌手の歌唱における広背筋と胸鎖乳突筋の役割を調査。アリアの終わりに典型的な短いフレーズをフルボリュームで歌った際、広背筋と胸鎖乳突筋が共にアク…

月経周期と経口避妊薬による基本周波数の変動

『月経周期と経口避妊薬による基本周波数の変動』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov エストロゲン/プロゲステロン/テストステロンの声への影響を、月経周期と経口避妊薬に焦点を当て9人の女性で調査。月経周期の3段階(月経/卵胞/黄体)のそれぞれで、SFF(話声位)等は…

月経前症候群(PMS)が女性歌手に及ぼす影響

『月経前症候群(PMS)が女性歌手に及ぼす影響』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 女性歌手104人のPMSに起因する67の心身の症状と20の声の症状の頻度と重症度を年齢/月経歴/声種/演奏経験に照らして調査。最多の心身の症状は腹部膨満、最多の声の症状は高音の発声困…

リリコかドラマティコかープロオペラ歌手の声種を分類するためのビブラート分析

『リリコかドラマティコかープロオペラ歌手の声種を分類するためのビブラート分析』 semanticscholar.org オペラ×30/オラトリオ×1/ヴォーカルエクササイズ×73からのサンプルを含む、1723の音声サンプルによるデータベースを使用し、声種とビブラートの関係を…

3種のプロの歌唱スタイルでのビブラートレートの変動性:オペラ,ロック,ブラジリアンカントリー

『3種のプロの歌唱スタイルでのビブラートレートの変動性:オペラ,ロック,ブラジリアンカントリー』 www.semanticscholar.org オペラ/ロック/ブラジリアンカントリー(セルタネホ)のプロ歌手各5人のビブラートを比較。オペラ歌手とセルタネホ歌手のビブラー…

リート歌手の演奏:ビブラートと歌唱フォルマントのオペラ歌手との比較と専門家の視点

『リート歌手の演奏:ビブラートと歌唱フォルマントのオペラ歌手との比較と専門家の視点』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov ドイツリートとオペラの比較。ビブラートの速さは共に約6.4Hz、深さはオペラ(~138cent)よりリート(~112cent)が狭かった。リートはビブラー…

妊娠中の音楽と歌の介入が母親の幸福と母子の絆に及ぼす影響:無作為化比較試験

『妊娠中の音楽と歌の介入が母親の幸福と母子の絆に及ぼす影響:無作為化比較試験』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 音楽及び歌の介入によって、感情状態の改善、ストレス低下(コルチゾール値低下)、自己効力感向上、胎児への親近感向上、が認められた。特に歌を…

音声症状に対する唾液中コルチゾールの役割の調査

『音声症状に対する唾液中コルチゾールの役割の調査』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 声の症状の頻度と唾液に含まれるコルチゾールレベルは有意に関連しているという研究。コルチゾールはストレスのバイオマーカー。つまりストレスを強く感じている人ほど、音声症…

月経前症候群のパラメータとしての声の変化の臨床分析

『月経前症候群のパラメータとしての声の変化の臨床分析』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 28人の女性をPMS陽性/陰性に分け2ヶ月追跡調査。PMS陽性/陰性とも卵胞中期と月経の2-3日後の音声パラメータに有意差は無し。PMS陽性では卵胞期と比べ月経前にジッターが有…

音声疲労は女性プロオペラ歌手の低い声域に悪影響を及ぼすか?調査研究と単一被験者パイロット研究

『音声疲労は女性プロオペラ歌手の低い声域に悪影響を及ぼすか?調査研究と単一被験者パイロット研究』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 長時間のオペラ歌唱による音声疲労が及ぼす影響を、女性プロオペラ歌手を対象に研究1(296人のアンケート)と研究2(歌手1人※著者…

合唱への内因性オキシトシン,コルチゾール,テストステロンの反応

『合唱への内因性オキシトシン,コルチゾール,テストステロンの反応』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 合唱団員71人の、歌or会話+一対多の条件を組み合わせた実験前後でのホルモン濃度を測定。結果、多人数での歌でオキシトシン濃度が大幅上昇。大勢で歌うことは…

全てが縛られた:ネクタイ着用が男性ソロ歌唱の音響的及び知覚的測定に与える影響

『全てが縛られた:ネクタイ着用が男性ソロ歌唱の音響的及び知覚的測定に与える影響 』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov ネクタイ着用時、合唱は2-4kHz/ソロは0-10kHzの周波数がパワー減、ジッター/シマー増、発声し易さが大幅減。ネクタイ着用は多くの歌手にとって…

ヒールの高さが女性歌手の頭の位置、長時間平均スペクトル、および知覚に及ぼす影響

『ヒールの高さが女性歌手の頭の位置、長時間平均スペクトル、および知覚に及ぼす影響』 sciencedirect.com ハイヒールの女性ソロ歌手30人を調査。裸足と比べハイヒールでの歌唱は、全歌手で頭頸部が後下方に位置した。スペクトルにも差が有り。70%の歌手は…

伝統音楽歌手の筋緊張性発声障害に対する手技療法と組み合わせた呼吸訓練の効果:盲検ランダム化比較試験

『伝統音楽歌手の筋緊張性発声障害に対する手技療法と組み合わせた呼吸訓練の効果:盲検ランダム化比較試験』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 筋緊張性発声障害(MTD)患者の伝統音楽の歌手60人を、1:呼吸訓練/2:手技療法/3:1と2の併用介入/4:対照群に分けて効果…

楽器を用いた場合と用いない場合のプロ歌手の音声パラメータの変化:体の姿勢の影響

『楽器を用いた場合と用いない場合のプロ歌手の音声パラメータの変化:体の姿勢の影響』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov プロ歌手17人のピアノ/ギターの演奏姿勢の声への影響を調査。弾き語り時には、特にギターで顕著に歌唱フォルマントが減少/ノイズが増加し、典…

声の不調が持続する教師の声のハンディキャップと声質に関連する筋緊張と体位

『声の不調が持続する教師の声のハンディキャップと声質に関連する筋緊張と体位』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 声の不調のある教師25人の、声と外喉頭筋の筋緊張亢進及び姿勢の関係を調査。結果、胸鎖乳突筋/オトガイ舌骨筋の緊張亢進と後方荷重の組み合わせは…

欧米の現代ポピュラー歌唱における身体運動パターンと動的変化の関連についての予備調査

『欧米の現代ポピュラー歌唱における身体運動パターンと動的変化の関連についての予備調査』 semanticscholar.org WCP歌手6人の声と体幹の動きの関係を調査。ピークノート(最高音)時の体幹の強い前移動は頭の前方位置と声の歪みに関連し、高いSPLでのこの動…

姿勢とバランスが声に及ぼす影響:レビュー

『姿勢とバランスが声に及ぼす影響:レビュー』 semanticscholar.org 体の姿勢は、喉頭の位置/呼吸機能/声道の形状に影響し、声の生成とパフォーマンスを変化させる。発声障害患者は重心が前に大きく移動し、これにより姿勢が不安定になり、姿勢とバランスを…